毎日Crypto業界のニュースを深堀りするニュースレターを配信しています。この業界のニュースは小難しいですが、毎日読むのが楽しくなるメールをお届けしますのでご購読よろしくお願いいたします。無料です。
前回記事
本日のメイントピック
6/6日深夜にBinanceが、6/7日の深夜にCoinbaseが連日SECより提訴された件が話題です。
時系列の事実ベースだとこちらがわかりやすいです。
参考)BinanceとSECの全面対決、公式発表を軸に提訴からのタイムラインで解説 - blockpexy
参考)CoinbaseとSECも臨戦態勢に、公式発表を軸に提訴からのタイムラインで解説
追求されている点は、暗号資産の証券性、ステーキング事業に関しては厳しい態度を取っておりもう全部ダメ、個人がプロトコルへの直接Stakeする際の障壁を取っ払うサービス化を投資契約とみなすといった条項も見られました。
確か、Ethereumノードの半数が米国に存在しているので、米国で発行される証券である的な発言を過去にしていたような記憶もありますので、これが行き過ぎるとETHにまで飛び火する可能性すらあります。
ニュースを見た上で著者がSECの気持ちを代弁しますと、
BinanceとCoinbaseとは絶許。米国民はおれが守る!
BNBやBUSDを始めとする銘柄は証券。届け出がないので犯罪。滅殺!
特にBinance、未登録で米国人対象に営業してるのは絶対許さん。USだけでも資産差し止めたるから覚悟しとけよ
Binanceが顧客資産流用してるやろ、FTXの再来はおれが防ぐ!
(FTXがなくなった今、米国に利益をもたらさない)Cryptoなんかもう必要ない。
こんな感じかと思います。個人の偏見100%です。
FTXが弾け飛び、米国に旨味がなくなったのでCryptoを滅殺すべくSECが本腰を入れてきたと捉えております。
SECゲンスラー長官は「ドルやユーロや円は今やデジタルだからこれ以上デジタル通貨はいらない(だからクリプトはいらんねん)」と述べています。
この考え方は、さすが世界最強のアメリカ様ならではの考え方ですね。全く痺れず、憧れません。
Bitcoinは世界中の銀行口座を持たない人にも金融の力を行き渡らせ市場に参加させることができるインフラとしての機能を備えているわけですが、そんなインフラ使わんとおれの米ドル握りしめとけと、そういうことです。
以前、中国からCrypto系事業者が一層され、米国にドメインを移す事業者も多かったですが、中国→米国→次は日本やアジアが退避先として選択される可能性がありますね。米国でCryptoは本当にやりにくくなりました。
ヤンデレ化するSEC
SECの態度を端的に表すのであればこうなるでしょう。
直近、SECの対応はますます厳しくなってきており、有名なものではXRP裁判、
1月に大手取引所のGeminiと融資企業Genesisを証券法違反で提訴、
2月にKrakenを提訴、39億円の罰金を獲得し和解、
3月にはTRONのJustin Sunを訴追しています。
このあたりは過去にこのニュースレターでも取り上げています。
BinanceやJustin Sunが提訴されるのは「そーだよねー」ぐらいの感想であるのですが、Coinbaseは規制当局と真剣に話し合ってきた方の取引所であり、米国中心にビジネスをやってきた取引所です。今でこそBinanceとCoinbaseには大きな隔たりがありますが、それはCoinbaseが米国ドメインで規制を準拠する選択をしたことも寄与していることでしょう。
今回の件でCoinbaseはSECと真っ向から対立することになります。
CEOのBrian氏はTwiitterにて、声明を出しており、「SECは業界と対話して一緒に産業を育てていこうという姿勢が感じられず、このままではアメリカのクリプト業界そのものを崩壊させてしまう」と述べています。
https://twitter.com/brian_armstrong/status/1666129111025324035
要点を意訳するとこんな感じです。
2021年にSECが上場審査してCoinbaseの株式上場許可してくれたやん
我々は譲歩したが、証券登録する手段はなかった、どうしたらええねん
証券は上場しておらず審査した銘柄の大半の上場を否認しているのにひどない?
SECとCFTCの声明は反目している、規制当局側で意見まとめてくれる?
裁判をすれば規制関するルールを明確化できるかもね。hahaha
SECは明確なルールブックを発行する代わりに、強制執行による規制というアプローチをとっており、米国にに害を及ぼしています。明確なルールを得るために裁判所を利用する必要があるのなら、そうすればいいというスタンスです。
今回のSECの対応を受け、BinanceのCZはSEC側になにか怪しいことがあるのではと勘ぐるようなTweetをしています。
https://twitter.com/cz_binance/status/1666067006213222403
これだけの大暴れを見せつけるのですから、逆にSEC側が提訴をファンダとした相場操縦を行っている。現在進行中のXRP裁判で不利な判決が出ることを察して暗号資産は違法なものであると世の中に示すために印象操作をしているような感想を覚えます。
SECのmoveはCrypto民からすると横暴にしか見えませんが、米国は問題になってから規制を考えるイノベーション推進型の規制立案を行うので、やってみたら逮捕され刑務所行き(Go to Jail)というのがありえる世界です。
そういった意味では、規制が先に決まり白黒が明確になっている日本型の規制立案方式は逮捕されるリスクも低く安心感がありますね。意思決定に時間がかかりイノベーションが起こりにくいので一長一短です。
Coinbaseは#StandWithCryptoキャンペーンを開始
SECに対抗するためNFTで署名を集める#StandWithCryptoキャンペーンを始めました。
モチーフの青い盾はクリプトを未来を信じるコミュニティの一員であること示すそうです。協力できる方はmintして署名に協力してあげましょう。
現時点で14万件ほどがmintされていました。
インフルエンサーやNFTプロジェクトの中には、この活動を応援する流れも生まれています。
SECの態度は硬化する一方ですが、Bitcoinは元気です。
Cryptoの未来は明るいです。
本日は以上になります。
NFT配布しています
ニュースレター記事1本につき、NFTを1つ配布することにしました。
このNFTをシリーズ化して購読者限定イベントとか開催できるとおもしろいとおもっているのでぜひGetしてみてください。
20230608回のNFTを受け取る ← こちらをクリック
Discordでコミュニティ開きました
招待リンクはこちら
■メルマガコミュニティに参加する特典
過去メルマガの検索、閲覧し放題です。こちらから⇒
メルマガに書ききれないCrypto関連のNews Feedが流れてます。
NFT紹介枠
しばらく休載していたNFT紹介枠ですが、再開しようと思いますので、当メルマガでNFTを紹介してほしい方は以下募集要項を読んでいただき、フォームよりお申し込みください。
過去掲載したNFT紹介枠のアーカイブ はこちらです。
ご連絡
拙著「Web3.0の教科書」が2023年1月11日に出版されました。ぜひ手にとってみてください。
https://twitter.com/nobu_mei/status/1615737153119727616
■ 登壇情報
渋谷Web3大学、IVS KYOTOでの登壇が決まりました。
IVSにご参加される方は、ご予約時に公式ウェブサイトでクーポンコード「SUSHI-TOP-MARKETING」をご利用いただく半額になります。期限は6月18日まで。
■ のぶめいラジオ
メルマガの内容をのぶがめいに解説するラジオをやっています。
最初はstand.fmで収録していましたが、データのDLができずPFに囲い込まれるのが嫌なのでPodcastに変更しました。良い方法を模索中です。
Supotify, Anchor, stand.fm(もう更新しない過去分)
■ SUSHI TOPの採用情報
のぶめいも働いているSUSHITOP社で一緒に働く方を募集しています。シードで1億調達したスタートアップにアーリーフェイズから参画することに関心のある方は募集職種概要をご確認の上、TwitterDMなどでご連絡ください。
相互リンク枠
■はるか先生の週間NFTニュース
@はるか先生が書いているこちらを読んでおけばNFT関連ニュースはカバーできるのでオススメ
一覧はこちら:https://nftnews.jp/weekly-nft-news-list/
のぶめいメルマガにも登録お願いします!
⚡LN-BTCでのチップはこちら
LN体験してみたくなってきたらこちら → ZEBEDEE Walletを作ってLN決済を体験する
最後まで読んでくれてありがとうございます。
記事を気に入っていただけたらLike❤あるいはコメントをいただけると励みになります。
質問も募集しております。
では、また次回もよろしくお願いします!