#116 Substack
ブロックチェーン上に存在するデジタルペットが当たり前になる時代が来るのでしょうか
This newsletter is now being translated into English on the same day. I'm really grateful for the instant translation ! Yesterday's article:A selection from the ranking of NFT creators from Japan
ブロックチェーン上に生きているデジタルペット「WAGMIGOTCHI」の衝撃
The WAGMIGOTCHI Experience. | by Nicholas Ptacek | Oct, 2021 | Medium
ブロックチェーン上に生きるデジタルペット「WAGMIGOTCHI」をお世話したことのある人達に、亡くなった天国のWAGMIGOTCHIから記念NFTが届いたようで、お世話した人は記念NFTを1つmintすることが出来るようです。このNFTは現在1ETH超えの価格で取引されています。
はい、解説していきます。
WAGMIGOTCHIは、動画サービス「Vine」の共同創業者だったドム・ホフマン(Dom Hofmann)氏が作ったブロックチェーン上に存在するデジタルペットです。Dom氏はLootを作ったり様々な高額NFTブランドを立ち上げているNFT界隈では知らない人はいないほどの有名人ですが、そのDom氏が実験的に作ったものがこのWAGMIGOTCHIです。
[Daily Topics]NFT活用にボトムアップで革命をもたらすLoot (for Adventurers)ってNFTが界隈で話題
WAGMIGOTCHIは、先月行われたオンライン実験から生まれたもので、ブロックチェーンの仮想ペット(90年代に流行した「たまごっち」のようなもの)に餌を与えたり、一緒に遊んだり、掃除をしたり、寝かしつけたりして世話をすることができました。
何分に一回ご飯を食べないといけない、眠らないといけないなどがブログラムされており、ユーザーがGasを支払うことで餌を与えることができます。ローンチ後、すぐにコミュニティの誰かがフロントエンドを作りました。以下のようなものです。kawaiiですね
NS ホフマンによる説明、Wagmigotchiが生き続けるためには、ユーザー(または世話人)が仮想ペットで遊んで、餌を与え、掃除し、眠らせる必要があります。 その見返りに、彼らは一つの「愛」を受け取ります。
最初のWAGMIGOTCHIは、わずか73回の取引の後、数分以内に死亡しました。睡眠不足が原因らしいです。Domの説明によると、「みんながWAGMIGOTCHIに構いすぎたから眠ることが出来なかったようだ」とのことです。草生えますね。
すぐにスマートコントラクトを少し調整した後、9月10日のUTC午後8時過ぎにWagmigotchi No.2が誕生しました。WAGMIGOTCHIを世話するためには、イーサリアムのGasを支払わなければなりません。この料金は、時間帯やイーサリアムネットワーク上のトラフィック量に応じて変動し、見返りにもらえるものもないので、報酬は期待できないものです。
無報酬どころかマイナスであるにも関わらず、たくさんの人がこの生き物の世話をし、餌や遊びが必要かどうかをチェックしていました。こうしたやり取りは、技術的には何の意味もありません。さまざまなネットワーク上でデータがやり取りされているだけだからです。特に、かわいいウェブサイトのフロントエンドができてからは、人々はこの小さな生き物に愛着を持つようになりました。
冒頭で紹介した記事の著者はこの子のことが気になったらチェックして、可能な限り世話をしていたそうです。最初は多くの人が実験に参加し、生き物は幸せで、健康で、きれいな状態を保っていました。その間、実験の生みの親であるDom氏は新婚旅行に行っていました。せめて製作者が新婚旅行から帰ってくるまでの間、この小さなデジタル生命体を生かしておくことができたらかっこいいと、暗黙の了解のようなものがあったのだと語っています。
しかし、時が経つにつれ、彼の様子を見に行く人は少なくなっていきました。そして、WAGMIGOTCHIは再び死んでしまうのです。。。oh
そして、天国のWAGMIGOTCHIから今まで世話してくれた飼い主たちにポストカードが届きます。泣けますね。
このポストカードはお世話した飼い主が1人1枚発行することができるものです。以下がそのポストカードになるのですが、Loveの値が1〜85の変数になっているのがわかります。このLOVEの属性は、デジタル・ペットが生きている間に、飼い主が何回お世話したかの回数です。
また、ある人がこのNFTにオファーを出したこともわかります。彼らは255.32ドルを支払う価値があると感じていることを示しています。
https://opensea.io/collection/postcards-from-paradise
ブロックチェーン上に存在するこの小さなデータが、なぜこれほどまでに価値があるのでしょうか?
まず、前提として、これは実験で「儲からない」ことがDom氏から明言されていたプロジェクトです。この実験にはあまり多くの人が参加しておらず、交換は1人1回(厳密には1つのウォレットアドレスに1回)に限定されています。
愛の属性は、デジタル・ペットが生きている間に、あなたが何回インタラクトしたかに関係します。あなたがペットの世話をするたびに、ペットは記録を残し、その回数は最終的なNFTの属性データだけでなく、視覚的な表現にも反映されます。
デジタルペットの世話をして実験に参加すればするほど、NFT上のアートはより複雑なものになっていきました。14回以上実験に参加した人には、アートの中に後光のようなユニークな属性が付与されています。このトークンの1つはすでに7200ドルで販売されているので、どこかの誰かにとって、定量的な価値を表していることになります。
LOVEの数が飼い主の優しさを表している?
このNFTは何を表しているのでしょうか?NFTはブロックチェーン上のデータであり、機械は理解できても(ほとんどの)人間は理解できない言語で書かれています。NFTは、同じデータを人間が読みやすい形式で表現したものです。
WAGMIGOTCHIの場合は、このデジタルペットを世話した回数が「LOVE」として刻まれています。
ある人にとっては思い出になりますし、お世話したことを誇りに思う人もいます。実際に著者はこう言っています。
私は、彼の様子を見るたびに、彼が幸せそうで、健康で、よく食べられているのを見て、他の人が私たちの共同責任のために世話をしてくれていることを視覚的に確認し、誇りを感じました。
この実験は、視覚化はおろか、理解するのも難しい抽象度からスタートしました。しかし、それは時間が経ちkawaiiペットが視覚化されたことにより直感的でリアルなものになっていきました。バーチャルなペットが死んでしまったことを、悲しく思う人がたくさん出たのです。
DomはLOVEの数を評して、「その人の優しさの証明だ」と言いました。現在この優しさの証明に当たるNFTに1ETH以上の価値がついています。
自分のトークングラフを育てよう
WAGMIGOTCHIに特段特別な機能はありませんでしたが、LOVEの数が飼い主の「優しさの証明」となりブロックチェーン上に刻まれているのです。これは時にトークングラフと呼ばれることがありますが、これがペットではなく仕事や趣味であった場合、あなたのキャリアや集めたNFTの属性が改ざんできない形でパブリックな環境に記録されていくことを示しています。
WAGMIGOTCHIの場合は「優しさの証明」なので、「あぁこのアドレスの人は優しい人なんだなぁ」ぐらいの認識かもしれませんが、将来様々なデジタル履歴がブロックチェーン上に記録されていくことになりますので、「あぁこの人はこういうキャリアの人なんだ」「こんなことに興味があるんだ」などがトークングラフを見ることでわかってくる時代がやってきます。
これを怖いと思うでしょうか?私はすごく楽しみです。この事実がわかってさえいれば、今から最強のトークングラフを育てていくことが出来ますからね。いまNFTを触っている人間と数十年後にNFTを触り始める人間のトークングラフは雲泥の差になるでしょう。
「この人書類上のキャリアはすごいけど、トークングラフが何もなくて判断に困る」そんな時代がやってくるかもしれないなと、思いつつ今日もNFTをmintしていくのでした。
本日は以上です。
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今週は先日セールがあったMettaniシリーズを紹介します。
MettaniはMekezzo, Misoshita, なんでもトークンさんの3人で制作されているNFTでVR空間を前提としたアバターNFTが特徴のNFTシリーズです。そしてめちゃくちゃかわいい。
メタバースの「場」としての開発も進められているようで、いずれこのアバターを着てみんなでコミュニケーションを取る日が来るのでしょうか。非常に楽しみです。
販売ページはこちら:https://conata.world/metaani/gen
販売方法も独特で、購入がエンタメになっている数少ないプロジェクトだったと思います。購入まではいかずとも一度は購入画面まで行ってみてください。とっても楽しいです。
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真面目な話ばかりでもつまらないので息抜きにネタ枠を用意しています。
元Zaif創業者朝山さんのmemeが超面白いです。ムダに疾走感あるのと、今にも燃え尽きて消えてしまいそうなカスレ感がありとても完成度が高いと思います。また、「嫌いなら是非他行って」は本人がおっしゃったコトバだと記憶していますが、そのコトバを発した直後ぐらいにzaifが問題を起こしてご本人が界隈から消えてしまった事実も加味すると完璧に近いmemeかと思います。百点のネタ枠です。
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はい、本日は以上になります。
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