20210519のTopics
MISOは、SushiSwap上で新しいプロジェクトを立ち上げるプロセスを容易にするために作られた、オープンソースのトークン発行PFです。トークンを発行してお金($SUSHI)を集めたい人がMISO上でトークンを発行しファンに買ってもらうことができます。MISOのような$SUSHIが使える使いみちを増やすことで、SushiSwapの魅力を高めることを目的としています。
利用者が自由にトークンを発行する形はソーシャルPFなどと呼ばれており、Rallyのケイスケ・ホンダが発行したKSKのような事例は今後も多々でてくることが想定されるので時流に乗ったローンチだと思います。
第一弾はSAKΞということで、SAKEではなくSAKΞです。日本の酒造が888本限定で醸造したSAKΞを5月20日から、MISO媒体上にてオークションで販売。SAKΞのボトルを手に入れるためには、少なくとも1つのSAK3 トークンを購入する必要がありSAK3はSAKΞの所有権を意味し、SAKΞをオーダーするためにSAK3トークンが必要とのことです。
これは予想ですが、まず間違いなく即完するでしょうし、そこそこの値段が付きそうです。だってSUSHIですから。ネタ的な要素も少しあると思うのですが、コロナで休業を余儀なくされているような業態の方々がこの仕組を簡単に真似できるような環境を整えてあげることができれば、利用者が直接生産者を応援することに繋がるのでトークンを使ったエモい事業が作れるのではと考えています。
SUSHIswapは**「SUSHIで寿司を食い、MisoでSakeを買う」**界隈外の人からすると隠語だらけの謎のムーブができるようになってきており、DOGE的な盛り上がりがありこの下げ相場における癒やしになっています。
ネタ的には面白いが権利関係は複雑そう
MISOのようなPFがローンチされ暗号通貨の利用用途が広がることは喜ばしいことなのですが、日本の酒造が暗号通貨で資金調達するモデルの権利関係はややきな臭そうです。立て付けとしては日本の酒造に迷惑がかからないように、酒は卸したけど販売をどのように行うかは酒造は知らない、SAKΞの販売利益は上がったけどSAK3の売上をもらう契約にはなっていない。そんな感じになっていそうです。このSAKΞを醸造している酒造のTwitterアカウントがありそこを見ているとそんな感じがしました。
日本の法人が暗号通貨で商品を販売しそれを円転して利益に計上するだけでも大変、複数の仮想通貨しかもETHのような有名なものではなくSAK3⇒SHUSHI⇒ETH⇒JPYでの交換経路をたどると当局からマネーロンダリングを疑われるor意図せず何らかの法律に抵触してしまいそうな気がしますね。詳しくないですが、お酒の場合は酒税法などもあり販売にルールが設けられていそうです。
この事例を見ていて思ったこととしては、なにをトークン化してokでなにをしてはダメなのかの線引きは早めに引くべきでしょうね。グレーのままユーザーの自由意志でマーケットに参加させておいてある日突然「ごめん、それクロなんだよね」と当局に逮捕されてしまうリスクがあるようではまともな人間であれば手が出せません。昨日、ブロックチェーン関連の3団体が合同でNFT部会を開催していたので白黒の線引を日本でも早く引いてくれることに期待しましょう。
■今日のニュース(順不同)
This is just the beginning!, NFTrade
NFTradeというNFTプラットフォームがローンチされました。NFTradeは、初のクロスチェーンおよびブロックチェーンにとらわれないNFTプラットフォームです。NFTradeは、NFTの完全なライフサイクルを提供していると自称しており、どこまでできるのか真偽不明ですが、誰でもシームレスに、異なるブロックチェーン間でNFTの作成、売買、取引、ステーク、レバレッジを行うことができるとしています。 特に、NFTステーキングに関して、NFTを発行したプロジェクトがトークンをステークしてもらうことで得られるコレクターズアイテムやユーティリティーベースのNFTを提供し、ネイティブプラットフォームの手数料の割引、新しいリリースやアップデートへの早期アクセス、ゲーム用NFTアイテム、特別なコレクターズアイテムなどを提供だとしています。
ローンチから6ヶ月間は、取引手数料を無料とし、最も費用対効果の高いNFTプラットフォームを提供を目指すとのことなので流行るかどうかは別にして給付金ムーブをしておくべきかもしれません。
中国の金融監視機関、金融機関等の仮想通貨扱い禁止を再度強調 BTCを始め暗号通貨市場が暴落していますが、要因はこれでしょうかね。中国は以前より暗号通貨には硬派な態度を取っており、中国が発行するCBDCを使えというスタンスだったのでそれを改めて表明してきた印象です。
規制内容としては大きく2つ
(1) 金融機関が暗号通貨を取り扱うことを禁止(交換業務、仮想通貨関連金融商品の販売など)スマホ決済も対象 (2) マイニングの規制も始まった。(特に内モンゴル地区の火力発電、告発PFも完備して本気の構え)
個人的な感想としては、規制しても賢いユーザーは海外の仮想通貨系サービスを利用し現体制の抜け穴を探すいたちごっこになるので規制をかけても徒労に終わるのだろうと思っており、中国のパフォーマンスだと思っています。逆にBTCが安く買えるので非常にありがたいです。
中国はBTCのマイニングの7割を担っていることでも有名ですが、これで中国のマイニング事業者の勢いが落ちるので中国以外でマイニング事業を展開する企業はチャンスかも知れませんね。
個人的には、中国の規制による影響よりもガッキーが星野源と結婚したことで下落したに一票を投じたいと思っています。
マイナンバーカード交付率No.1、加賀市はなぜ日本初e-Residencyの提供を決めたのか | Forbes フォーブス 石川県加賀市が、日本初となるe-Residency(電子市民)プログラム「e-加賀市民制度(加賀版e-Residency)」を発表しました。エストニアのパクリにはなりますが、これを市区町村が始めるインパクトはすごいですね。この仕組が実現すればふるさと納税のような施策とは異なり、申請次第で誰もが加賀市民になることができ、県外から加賀市に住民税を納めるようなことが実現できる可能性があります。
記事中では以下のように紹介されており、DIDの先進事例として注目しています。
e-加賀市民制度とは、マイナンバーカードやデジタルID等と紐づけた、法令上の市民とは異なる電子上の市民に対し、様々な分野で市民に準じたサービスを受けられる仕組みを提供し、加賀市を訪れたり、いわゆる「関係人口」を増やしていこうという試みで、2021年度中の提供開始を目指すそうです。 エストニアがe-Residency制度によって世界の高度人材を集めたように、加賀市もまた、e-加賀市民制度によって自らの生き残りのためにイノベーション人材を引きつけ、テクノロジーの力でその市民たちの良質のQOLを提供する。 加賀市の新しい挑戦は、全国の消滅可能性都市896の市区町村に、ニューノーマル時代の新たな地方創生モデルを提示することになるだろう
米FOX、NFTスタジオの立ち上げとIP利用のNFT制作 | あたらしい経済 FOXがNFT事業に参入してきました。アメコミ作品なども多く抱えている会社だけに非常に今後が楽しみです。
「銀行の電力消費はビットコインの2倍」=ギャラクシー・デジタル | Cointelegraph
もはや、どこを基準にして比べるのか、という話のような気もしますが、BTCマイニングの電力よりも中央集権的な銀行や金融機関のほうが圧倒的に電力を使っている!という記事が出ていました。
どのデータが正しい、どちらが多く使っているなどを論じるつもりは個人的にあまりなく、議論したいのであれば自分の主義主張に応じて自分が納得する指標やデータを引っ張ってくればよい話で、BTCか既存金融かの2元論ではなくトータルとして、環境を良くしていこうよという話をすればよいのかなと一歩引いてみています。
BSC版レンディング、Venusが1億ドル被害にあった模様。
Venesがまたおもらししています。手法としてはXVSという暗号通貨を意図的に価格PumpさせてVenusに担保として預け入れ、BTCやETHを借りれるだけ借りるという手法のようです。もちろん、意図的にPumpさせたトークン価格は一瞬で元の価格に戻るので担保率が下がり精算されてしまうものの借りられたBTC戻ってこない。。。という状況になります。
基本的に後発のプロジェクトは1st mover advantageを持つ先駆者と差別化する必要があるので、多くの通貨を担保に利用できたり高い利率を提供する必要があります。今回はこの何でも担保に入れて良いよというあまい審査部分が狙われました。高い利率を求めてVenusに担保を入れていたユーザーは資金を引き出せなくなってしまっています。
Venusはは今年の1月にもおもらししています。今回もテヘペロしてユーザー資金をおもちゃのように扱うのでしょうか。DeFiに倫理観が問われております。
BlockFiで盛大にやらかすもCeFiが故になんとかなった事例 同日、CeFiレンディングの代表格BlockFiもおもらしをしていました。内容としてはプロモーション用のBTCを誤ってユーザーが自由に触れる状態で入金してしまったとのことです。現在は中央集権サービスなので誤った処理は取り消されて修正されているのですが、問題はこの期間にBlockFiの外に出ていってしまったBTCで、出金処理をしたユーザーにはBlockFiから「出金したBTCは返して、返さない場合は法的手続き取るけどわかってるよね?」的な連絡が来ているようです。 CeFiなので誤りは修正できるのですがミスが人的でしょうもないので自分の中のBlockFiの評価が下がってしまいました。
オークションハウスサザビーズでNFT専用のページできてる 最古のオークションハウスがNFTの専用ページを作っており、好きなアーティストを推薦できるようです。最古なのに最高すぎますね。
【サッカー】川越F.Cがトークン発行型クラウドファンディング2.0「FiNANCiE」でクラブトークンを発行! Financeが川越FCと先進事例を粛々と作っています。仕組みとしては先述したMISOのソーシャルトークンと同じで、これはスポーツコンテンツということもあり、ファンがチームの意思決定に投票で参加できるような仕組みを導入してくるようです。トークンを持ったユーザーのエンゲージメントが大きく変わってくると思うので今後が楽しみです。
もう運営を停止してしまった草コインの魔界CoinExchangeが5/18日に一時的に再開し、DOGEなどを預けており実質GOX状態だったユーザー向けに出金を開始するとアナウンスしていた件ですが、よくよく考えるとCoinExchange側には何のメリットもないため「あれ、これフィッシング詐欺でPass抜かれんじゃね」というDOGEは取り戻したいけどコワイという疑心暗鬼の状態に界隈が包まれています。 事の真偽はまだ不明なのですがもはやホラーです。