熱すぎて脳が溶けますね、どうも@nobu_meiです。今日はNFTの新しい活用可能性について書いていきます。
SUSHI TOP SHOT, 音で寿司を届けるイベントを開催
寿司職⼈の技術をNFT化した「SUSHI TOP SHOT」 音を使って配布|銀座渡利のプレスリリース
先日10日に$SUSHIで寿司が食える銀座渡利さんからこんなリリースが出てました。読む人によってはよく「音で寿司を配布???」ってなるよくわからない記事だと思いますが、これは結構革新的だと個人的に思っているので今日はそれについて書いていきたいと思います
まず、前提の説明ですが、銀座渡利さんはちゃんとした寿司屋です。寿司を$SUSHI決済できるだとか、NBA top shotのパロディverである、SUSHI TOP SHOTをやっているだとかで話題になり、Crypto民がこぞって押し寄せる事になりましたが、修行をした板前さんが寿司を握ってくれるちゃんとした店なので元々がお客さんが耐えることはない超優良店になります(自分はまだいけてない。。。)
Twitterなどを見ていると**「$SUSHIで寿司決済!」**とかネタっぽく(寿司だけに)扱われますが、ちゃんと修行をした職人さんの動きは美しく、江⼾前寿司の包丁さばきや洗練された技などをNFT化した「SUSHI TOP SHOT」を販売しています。Openseaで見ると動画で動くのでお腹が減りますよ
普通の寿司屋と違うところは大将のITリテラシーが高すぎる点だと思っています。話を聞くと、Youtubeも開設し寿司を握るHow to 動画を載せているだけでなく、動画内で包丁屋さんとコラボして包丁の紹介を行っていたりします。この動画がすんばらしくおもしろくてですね。気まぐれにクックしてる感じのYoutubeチャンネルとは料理のクオリティがダンチやなと思ってみています。ぜひ見てみてください
話が少しそれましたが、銀座渡利さんはITリテラシーの高すぎる寿司屋で、「寿司」というIPコンテンツをCrypto民の貸し出して遊ばせてくれる稀有な感性をお持ちのお寿司屋さんなんですね。そんなお寿司屋さんが「音で寿司を送る」というリリースを出しました
これは寿司屋の出前サービスを始めるということではなく、音声透かしという技術を使ってSUSHI TOP SHOTを配布するというイベントです。
今回はEvixar社さんの音声透かし技術を利用させてもらっています
音声透かしとは非可聴音やBGMの裏側に人間の耳には聞こえない音で情報を添付し、送信先のデバイスに情報を伝える技術で、これを【トリガーを受信したら、NFTをMintする】ということができるので音を聞いた人にだけNFTを配信することができます。
■音声透かしの受信方法
仕組みとしては非常に単純です
出力デバイスで非可聴音の音声を流す
音声透かしを受信可能なデバイスで受信する
受信したら自分のデバイスで送られてきたトークンを確認する
このトリガーと「所有の証明」を行うNFTの組み合わせは最強で2つを合わせることで**「受信の証明」**となり、あの日あの時あの場所にいたことを証明することができます。
小田和正のラブストーリーは突然にが聞こえてくる感じがしますが、要は音声透かしNFTを持っているということはユーザーが行動したことの証明書になりえます。
コンテンツとファンの関係はこの数年で大きく変化しましたが、ファンはコンテンツ側が発行するコンテンツを消費するのみでした。この受信の証明が一般的になっていけば、受信証明を持つユーザーに対してコンテンツ側から「頑張った賞」や「ありがとう賞」を渡すことができます
賞の名前が小学生じみていてピンとこないかもしれませんが、ファン側からすると、今まで評価されなかったファンの「貢献」が「御恩」として返ってきた。コンテンツ側が見ていてくれるならもっと頑張ろう!となります
こんなにファン感情は単純ではないと思いますが、昔の御恩と奉公の関係を作り出すことができると考えています。
要点をまとめると、音声を介してトークンを配布することができると、ユーザーは音を聞くだけでトークンを簡単に受信できるようになる。**一度トークンを配信することができれば、そのトークンをフラグにして新しいイベントの告知やチケットNFTなどを送付することができる。**ということです。
これは音声透かし技術だけでもできることですが、この受信の証明を取っておくためには裏側で大規模なDB構築やApp設計が必要で配信に対してのコスパが悪すぎて大きな会社しかできかった課題がありますが、簡単に「所有の証明」をしてくれるNFTの技術によって圧倒的に配信のコスパが下がった点に新しい可能性があります。
音声透かしNFT配信の可能性
音声透かしは音声であれば何にでも応用が効くので、Youtubeやラジオなどが候補に入ってきます。そして、BGMの裏側に透かしをいれることでコンテンツ側は動画の視聴完了証明を取り、ファン側はNFTをためていくことができます
NFTを配布することができれば、配布したトークンを利用して何かを得られる「機会」を作ってあげることでマーケティング施策に使用することができます
Youtuberが企業とコラボしてコラボグッズを制作した場合を考えたいと思います。このコラボグッズがYoutubeを見ることでしか貯まらないトークンでしか購入できないとなるとトークンの利用価値が生まれる。このグッズにファンを引きつける魅力があればあるほど、「トークンが欲しい!」という動機を生み出すことができるので、間接的に投稿動画の再生数や視聴完了率が上がる施策となる見込み
例えば、Youtuberのシャアが企業とコラボして「オイルシャアディン」という缶詰を作り、これはYoutubeを1回以上見た人に無料で配布するよとなればYoutubeの再生回数は伸びるでしょう。これがポイントのようになっており、100トークンで交換などになるとトークン自体に価値が付きたくさんYoutubeを見たファンから時間の無いファンがトークンを買っていくことも想像できます
音声コンテンツのリテンション率を上げることができるので広告収益の増加も期待できますね。トークンを配信する手段を増えることで、コンテンツを中心にしたトークンエコノミーが作りやすくなっていくと思われます
そして、勘の良い方はすでにお気づきだとは思いますが、トリガーとなる要素は基本的に置き換え可能です。私はIoTなどのセンシングデバイスはマジで相性が良いと思っています。センシング技術をお持ちの方は最高に楽しい企画に料理しますのでぜひ、のぶめいまでご連絡ください。
直近でうんちがお金に変わるトイレが発明されていましたが、トイレにセンシングデバイスが設置されていればうんちの量と回数をNFTで証明書にしてそれに対して報酬を与えることが可能になります
例が良くなかったかもしれませんが、今後NFTがWeb上のCookieに変わるモノとして様々なデバイスから配信され我々の受信スマホの中に蓄積されて行き、勝手にトークングラフが構成されていきます。
将来はこのトークングラフを元に広告を配信することになるのですが、広告代理店はこの可能性に気づいているのでしょうか!GAFAにデジタル広告市場を奪われた二の舞にならないことを願うばかりです
のぶめいラジオにでます
仮想NISHIさんと明日20日の12-13時にFMラジオにて音声透かしで寿司を配るイベントについて話します。Twitterなどで仮想NISHIさんが告知してくれると思うのでそちら参照して興味があればご視聴ください。
そして、この音声透かしNFTのイベントが24日21時に開催予定です。参加人数はかなり少なくなりそうなのですが、きっと楽しく新しいものになるはずです。
この企画を「SUSHI NINJAプロジェクト」と名付け、当日は、「SUSHI TOP SHOT」のtwitter公式アカウント(https://twitter.com/Sushitopshot)で料理動画の配信を行う。
当日用に制作した特設ページに自分の仮想通貨ウォレットを接続した状態で、配信動画に埋め込まれた音響透かしが検知されると、限定のNFTが手に入る仕様だ。
今後NFTを利用者の「行動の証明」として付与するサービスや、またこれを活用したマーケティングの需要は高まっていくと考えており、本企画がその先駆け事例となることを目指す。
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本日は以上になります。Substackは意外といいねとコメントが来ないのでお手すきの際に是非お願いします。反応があるとシンプルにやる気が出ます