#175 Substack
Notionの仕様がコロコロ変わるのでそれによりモチベーションが上下しがちです。
前回記事:[Daily Topics]クロスチェーンBridgeのWormholeがハッキング被害、370億円が流出
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English ver:英語訳してくれていた方が電通に転職されてしまったのでHelpfulです
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→毎回、これ書いていたら英訳してくれる方が現れました!奇跡!
本日のメイントピック
nobumeiが全く興味を持てないジャンルはいくつかあるのですが、その1つが「音楽」です。作業や移動中にはBGMとして音楽は聞くのですが、全く興味を持てないので全く曲名や歌詞覚えられないんですよね。カラオケ連れてかれると毎回すごい困ります。
なので、音楽NFTに関しても「なんか出てきてんな」ぐらいにしか思っていなかったのですが、そろそろ概要ぐらいは知っておかないとかなと思い調べてみることにしました。
本日はこちらのBanklessの記事を参考に仕組みや現在稼働しているプロジェクト概要を見ていきたいと思います。
The next big trend in NFTs, 音楽NFTを知ろう!
では本編です。
本日のサマリ
音楽NFTが将来必ずくるよ
Music NFTを販売することで、1年間のSpotifyストリーミングによる推定収益の7.5倍を獲得
重要なのは音楽NFTを販売することでストリーミング収益は減らず、完全に加算されている点
Web3は、ファンの品質に焦点を当て、Web2はファンの獲得に焦点を当てることができるのでどちらも必要。
いつ始めればいいかはもうわかるだろ?
「NFT」とまず最初に聞いて思い浮かぶ利用方法は何でしょうか。NFTアート、スポーツ系、ゲームで利用されるNFTなどが現在の主流かと思います。
アート系はOpenseaやLooksRare、スポーツ系はNBAts、ゲーム系はAxieが有名で、マーケットプレイスのMAUをこの3つのマケプレで比べるとだいたい同じぐらいです。現在市場を流通しているNFTはこのどれかと言っても良いのかもしれませんね。
ここに人類が大好きな「音楽」が入っていません。
昔CDを買い集めたり、最近ではレコードブームが来ているようですが、音楽をNFT化することで昔のように音楽を収集可能なオーディオファイルとして扱うことが可能です。ファンはデジタルで希少価値のある、大好きな曲を収集する機会が与えられます。楽を収集することは新しいことではありませんが、音楽をオンラインで収集することは新しいことです。
従来型の世界では、音楽グッズは50億ドル以上の市場規模を誇っています。デジタルの世界での音楽はその市場を超えていく可能性があります。
まだ×NFTが盛り上がっていない理由としては、高額販売事例が話題になっていないこと、最適な組み合わせ方が確立していないことが要因と考えられますので今日はいくつか音楽NFTの事例を見ていきたいと思います。
Catalog
Catalogは、1/1の音楽NFTマーケットプレイスで、SuperRare](
https://superrare.com/
) や Foundation と同様に、すべてのNFTは1/1作品として発行されます。つまり、その曲の他のコピーが複製されることはありません。Zoraプロトコルに基づいて構築されたCatalogは、オーディオの収集のために特別に設計された最初のマーケットプレイスです。
音楽をNFT化し発行枚数を限定することの利点の1つは収益性です。
Catalogのトップセラーアーティストと、100万ストリームあたり3700ドル(※または1ストリームあたり0.0037ドル※)を基にしたSpotifyの推定収益との比較は以下のとおりです。
Spotifyの収益は1ストリームあたり0.0037ドル、ETHは2,800ドルで計算。
平均して、Web3のトップアーティストは、Music NFTを販売することで、1年間のSpotifyストリーミングによる推定収益の7.5倍を獲得しています。
このことから、独立系アーティストはストリーミングよりもMusic NFTsの方が大幅に多くの収入を得ることができることが明らかになった。さらに重要なのは、音楽NFTを販売することでストリーミングの収益が減ることはなく、完全に加算されるということです。
広範なスケールで見ると、平均的なカタログ売上は、現在Spotifyでおよそ100万回のストリーミングに相当します。プラットフォーム料がないため、売上の100%がクリエイターに還元されます。
しかし、これらの売上はまだ始まったばかりです。Catalogはホッケースティックのように伸び始めており、毎月の売上は6桁台に突入し、平均販売価格は上昇傾向にあります。スーパーレアの1/1アート市場が8桁台であることと比較すると、Catalogと1/1ミュージックNFTには十分な余裕があることがわかります。
こういった事象を見ていると、今年中に音楽NFTが○億円で落札!のニュースが飛び込んでくることになるかなと思います。すでにファンが一定数いる方の活躍の場になる予感です。
Sound
Soundは、1/1ではなくエディションを提供する音楽NFTマーケットプレイスです。a16z、Variant FundなどのVCや、Holly Herndon、21 Savage、DJ Dramaなどのアーティストから$5Mドルの出資を受けている有望プロジェクトです。
Soundは、ミュージシャンがクリプトによって生計を立てられるようにすることを目標としています。低~中規模のフォロワーを持つアーティスト向けのようです。
coffeeさんのメルマガに解説が合ったので引用させてもらいます。
Soundの仕組み
新曲をNFT化して、固有の番号をつける アーティストが新曲を出すとき、限定版のNFTとして発表します。NFTには固有の番号が振られるため、ファンはいち早く応援したことをアピールできるようになっています。
NFTへのコメント機能 SoundのNFTは、曲のNFTを所有することで、コメントを入れることができます。NFTを売ると、所有者のコメントは消え、新しい所有者がコメントを入れられるようになります。
金の卵 すべての曲NFTには、「金の卵」が隠されています。これは、コメントを残したNFT所有者の中からランダムで1人選ばれ、その人のNFTが限定版にアップグレードされるという機能です。そしてアーティストが、限定版にアートをつけることができます。
discord NFTをもっていると、Discord上のSoundコミュニティへのアクセスもできます。そこでは、アーティストとNFTホルダーが電話や共同プロジェクトなどを通じて交流できるそうです。
アーティストの収益 アーティストは出版権の所有権を放棄せずに、収益の100%と転売された場合の10%を受け取ることができます。
また地味に重要なのが、アーティストが発行したNFTは、アーティストのブランドとなる点です。どういうことかというと、FoundationやZoraなどのプラットフォームを使ってNFTを発行すると、それらの情報がブロックチェーン上に残り、シリーズ化されますが、Soundでは発行者のブランドのシリーズとして独立して発行することができます。
アーティストに収益を還元する仕組みが整備されていると感じます。
また、アーティストだけでなく、コレクターに対してもインセンティブがある点も見逃せません。コレクターもスポットライトを浴び、早くから注目される権利が与えられるのはWeb3.0的ですしコメントを残すことでアイディンティティの1つとなります。
売上としても好調のようです。
30回連続の完売により、すべてのSound NFTの価格は、基本レート0.1ETHとなりました。これは、各Sound NFTが75,000のSpotifyストリームに相当し、各セルアウトが標準の25エディションで180万以上の総ストリームに相当することを意味する。
Daniel AllanがEP Overstimulatedの100エディションドロップを開始し、1分ですべて売り切り、10ETHの収益をもたらしたことも特筆に値します。参考までに、新しくリリースされたEPは、これまでSpotifyからの推定収益が444ドルにとどまっています。
価格帯が低いと二次市場の活動にも余裕が生まれ、ドロップがなぜ新しいコレクターのためのSchelling Point になっているのかを初めて垣間見ることができます。
一次販売に加えて、二次販売量も増加し、各アーティストにとってますます多くの収益を生み出しています。平均的なSound.xyzのドロップは、ロイヤリティだけでおよそ42万ストリーム相当の収益を生み出しています。
Royal
Royalは楽曲の著作権をトークン化し、誰もが購入・取引可能にしたマーケットプレイスです。すでに3LAUという米国で有名なDJが販売した実績があり、NFTの売上や2次流通手数料がNFT保有者に還元される配当が設計されています。音楽ファンが楽曲使用料の一部を得ることができる可能性がありおもしろいですよね。
Paradigm と ピーター・ティールのFounders Fundが、それぞれ$7Mドル、共同創業者のJDロスが自身のベンチャーキャピタルファンドであるAtomicから$1Mドルを出資しており、今後伸びてくることが予想されるので、このアーティストはこれから伸びるだろうという方のNFTを持っているとファンの収益も拡大していく目利きが試されるプラットフォームになりそうです。
ちなみに、配当型は日本では「証券」に分類されるため、勝手に始めることは違法で認可性になります。
仕組みの解説はcoffeeさんのメルマガから引用します。(ありがたい!)
ロイヤリティの仕組み
アーティストは、NFTを保有するファンのために、自分のロイヤリティシェアをどれだけ確保するか、また特定の楽曲に対していくつの「公式版」を作成するかを発行時に決定する
例えば、ロイヤリティの50%をアーティストがとる設定にして、100個の公式版が作られた曲の場合は、NFTの所有者が残りの50%を得ることができます。100個発行なので、それぞれの所有者は、その曲が生み出すロイヤルティの0.5%を受け取ることができることになります。
どのような収入源を確保するかはアーティスト次第で、ストリーミングに限定されるかもしれませんが、アーティストにケースバイケースのビジネスで決定する柔軟性を与えたいそうです。
こういったことが実現すると、クリエイターは仲介者やレーベルを介さずに、ファンに直接アプローチすることができますし、逆にファンは自分の好きなクリエイターに投資することができます。
【重要】アーティストのマネタイズが変わる
音楽NFTを集める1人のファンは、Spotifyの月間リスナーよりも事実上100倍価値があります。平均すると
1カタログNFT = 1,000,000以上のストリーム
1サウンドNFT = 2,500,000以上のストリーム
このことは、音楽NFTがインディーズアーティストのマネタイズモデルとして大きな力を発揮していることを示しています。ヒット曲を当てにしたり、ストリーミング料金が入るのを待ったりすることなく、コレクターは自分の作品を今日評価することができるのです。
良い音楽であれば、コレクターはその価値に見合った金額で買ってくれるでしょう。
音楽NFTの数量は増加し、NFTを発行するユニークなアーティストの総数は増加し、ユニークなコレクターの数は増加しています。しかし、他のNFT市場に比べれば、まだ極小です。いつ参入すればいいか、もうわかりますね?今なんよ。はよ飛び込め。
■ Web2.0の音楽を捨てるというわけではない
Web3.0の音楽アーティストが経済的な成功を収めている一方で、Web2での足跡を増やしていくことも同様に重要です。
Web3は、ファンの品質に焦点を当てることができます。Web2は、ファンの量に焦点を当てることができます。2 or 3の0-1の話ではなく、使い分け・濃度の話です。極論はいけません。
新しいWeb2ファンを新しいWeb3コレクターに変換するこの関係は、独立したアーティストが今日持っている唯一の最大の機会です。
Web2ファンをWeb3コレクターに変えるこの関係は、個人アーティストにとって現在最大のチャンスです。時間が経つにつれ、Web3ネイティブであることの意味を探るアーティストが増え、SpotifyやApple MusicなどのDSPには配信されない、ミュージックNFTとしてのみリリースされる楽曲が増えることが予想されます。
こういった背景を受け、音楽用NFTは大ブレイクの予感がしています。
本記事の中で3つほど紹介はしましたが、まだまだあります。Music NFTのカオスマップがこちらです。もう追いきれませんね。音楽に自信ニキの登場をお待ちしております。
多すぎて草、調べきれんて
本日は以上です。
音楽NFT興味ある方はこの機会に参入してみましょう。
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NFT紹介枠
NFT紹介枠を設置しています。頂いたNFTを優先で紹介していきつつ、都度流行りのNFTなども取り上げていきたいと思います。
今週はnanoさんです。
nanoさんはご自身のバストの写真をNFT化されているアーティストさんです。(えっちだぜ)。
ただのえっちなNFTなのかと思いきや、マジメもマジメな作品で衣装や小道具などに対して並々ならぬこだわりがあり、かなり工夫して作られています。直近では海外コレクター勢に発見され急激に取引量が伸びました。おっぱいは世界共通なので最強のmemeかもしれません。すごい!
今回のご応募に際し、並々ならぬ熱量のコメントを頂きましたので引用させていただきます。
これまで本当にやりたいことはエンターテインメント作品なのに、今の自分の作風では男性からの性的な消費物にしかならないのか悩んでいました。 しかしNFTを始めてから、自分が本来やっていきたいエンターテインメントを展開していける可能性を感じました。 自分の作品はスクエア型のフォーマットに、バストのみの画角で色んなキャラクターや世界観を表現しています。 また私はとても外見にコンプレックスが強いのですが、作品制作を通じて色んな自分になれることを楽しんで表現しています。
人間としてもとても魅力的な方なんだろうなぁと思う次第です。作品も見てくださいね。
Twitter: https://twitter.com/_nan_nano_
Opensea: https://opensea.io/collection/nanoppai
NFT紹介枠をやってます。来週の枠も空いているのでここに載せてほしい方は以下リンクからご連絡ください。
過去掲載したNFT紹介枠のアーカイブ はこちらです。
今日のネタ枠
<aside> 💡 真面目な話ばかりでもつまらないので息抜きにネタ枠を用意しています。
</aside>
CoinGeckoが出している日本からのアクセスランキングからBTCが消えました。日本人の頭沸いてんのかぁ?ネットミームに踊らされすぎているのでネタ枠です。目覚めろ。
ご連絡
電子マグロオークションは80万円で落札されました!!!
年始のマグロの初競りにあやかって、電子マグロNFTオークションを実施したのですが、最終落札価格が80万円で落札されました。初競りマグロが1,688万円だったので、惜しくも1,600万円足りずということで来年再チャレンジしたいと思います!
メタバース上で販売された初競りの電子マグロNFT、3000Maticで落札される(80万円相当)|銀座渡利のプレスリリース
Gitcoin Grant出してます
のぶめいはGitcoin Grantに2つプロジェクトを提出しています。
■ のぶめいのメルマガのGrant https://gitcoin.co/grants/3422/nobumei-newsletter
■ 広告枠のマーケットGrant https://gitcoin.co/grants/3614/kaleido-decentralized-ad
のぶめいラジオ始めました
このメルマガの内容を解説するラジオを始めました。テキストよりラジオのほうが情報に接しやすい方もいらっしゃるでしょう、ということでメルマガの内容をのぶがめいに説明する形でやっています。stand.fmってアプリでやってましたが、サービスがWeb2すぎるのでPodcastに変更しました。模索中です。
stand.fm:https://stand.fm/channels/616990bdafa93b18fc46b1cd
Podcast:https://anchor.fm/nobumei/episodes/2021NFT-e1c611j
Youtubeを見て音をスマホに聴かせればNFTを受け取れます
このYoutubeを見ればNFTを受け取れるよ!!
受け取り方:音響透かしNFTの受け取り方
寿司職⼈の技術をNFT化した「SUSHI TOP SHOT」 音を使って配布|銀座渡利のプレスリリース
先日、開催された音でNFTを配信する斬新な企画を汎用的なソリューションとすべく銀座渡利さんで企画・開発スタッフを募集しています。音でNFTを送ることができるのでYoutubeやライブなどの視聴行動を変えることなくユーザーのWalletに自然にNFTを配布することができます。
音声透かしNFTの仕組みや可能性については以前にも紹介しているのでこちらを見ていただき、興味のある方はTwitter DMにてご連絡ください。
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