#104 Substack
午前中かけて考えながら書いてしまいました。0930配信を頑張りたい。
This newsletter is now being translated into English on the same day. I'm really grateful for the instant translation ! Yesterday's article:Why Bridge development is important for blockchain interoperability
電子ゴミ化するNFTと高額な価値を持つNFTの差分はコミュニティ
Certified Rare. | by Arthur Hayes | Sep, 2021 | Medium
個人的にArther Hayesのファンなので、彼の記事が出ると反射的に読んでしまいます。過去の歴史に照らし合わせて、今のNFTやメタバースの文脈の予測を書いてくれるので非常に論理的でwitに飛んでいておもしろいです。ぜひ、原文も読んでください。
今日はこの記事の中から抜粋して紹介できればと思います。
高額アートを支える巨大都市の力
歴史を振り返りすぎるとそれだけで、本が書けてしまうので1900年頃の話です。産業革命が起こり農耕生産から工場生産へ急激に時代が移り変わっていったぐらいの時です。
当時は「機械」を使った製品生産が主流になりつつあり、これまでの、手作業の仕事から機会作業へと移行し急激に生産性が高まっていった時代です。機械作業は力が必要ないため、女性なども労働力として導入しやすく工場では必要とされました。
農民に農場で働くよりも工場で働いてもらうほうが工場を持っている資本家は儲かるため、労働者にそれまでの農耕生活を捨ててもらうために、多くのお金を払い労働力を奪い合っていた時代です。
1900年には、人口5,000人以上の都市に居住する市民の割合は、アメリカ35.9%、イギリス67.4%、ヨーロッパ全体では30.4%となっていました。西欧やアメリカは、第一次産業革命で生まれた発明品をいち早く取り入れ、改良を重ね現代に至ります。
そして、現在ほとんどの先進国では、人口の8割以上がさまざまな規模の都市に住んでいます。東京もそうですよね。
その過程で、大量生産された商品を製造する都市の賃金は、着実に上昇していったために、労働条件が厳しくても、都会に出た方が給料がいいとして、世界中でコンクリートジャングルに住む人口が急増していきました。
都市化は、人間がコミュニティを形成する方法を完全に変えてしまいます。農場から、当時の工業都市の狭い長屋に移ると、それまで自分の価値を高めてくれていた人々や制度から切り離されることになる。冷たい都会の中で、どうやって仲間との絆を作っていくのか。
高給取りの工場労働は、農家では得られなかった豊かな余暇を生み出します。可処分所得と時間、そして仕事が個人的なものであるために人間関係が希薄であることを考慮すれば、20世紀初頭にプロスポーツのリーグやチームが誕生したのも不思議ではありません。
プロチームは自分のアイデンティティとなり、自分の住む街の人々の間で共有される共通言語となりました。ヤンキースを愛しているからこそ、見知らぬ人と強い絆で結ばれ、それまでは肉親や町の人だけに許されていた敬意を持って接することができるのです。社会的統制の観点からも、プロスポーツは都市固有のアイデンティティを生み出す絆を育むのに役立ちます。自分の居場所があると感じている人は、行動を起こしたり、根本的な権力構造に挑戦したりすることが少なくなります。(資本家にとって都合が良い)
したがって、エネルギー的には全く価値がないものの、社会的コントロールのメカニズムとしては、プロチームスポーツは非常に重要である。だからこそ、都市は何十億ドルもかけてチームのために新しいスタジアムを建てるのです。確かにスタジアムは税収をもたらし、地元の人々を雇用しますが、より深いレベルでは、まるでその都市が自分を産んでくれたかのように、その都市に強い愛着を抱き従順な市民を育てるのに寄与します。
都市の勃興は、市民にはプロスポーツを、資本家には芸術を通して、過剰な資金と関心を生み出します。都市は自身の威信を高めるため、お金をかけて最高の美術館を作り資本家たちに自分たちにしか所有できない高価な芸術作品を提供し始めます。
ドバイ、アブダビ、ドーハといった湾岸都市は、炭化水素エネルギーの採掘が盛んになる前の100年前には、何の変哲もない都市でした。これらの煌びやかな都市には、何百年にもわたる「文化」はありませんが、法外なお金をかけてスポーツイベントを開催したり、美術館を建設したりすることで、都市を支えてくれる先進国の資本家達が満足してくれるような余暇を提供しています。
都市の望む余暇施設は税金を使って建設されるので、税金が安いことが唯一の魅力の都市では、忠実な市民は生まれません。税金が高くても先進国の都市から金持ちも貧乏人も進んで離れていなないのは「#文化」があるからです。スポーツ、演劇、音楽ライブ、極上の美食体験など、これらの都市ではすべてが可能であり、これらの活動に没頭できる「体験」のために、住民は真剣に高い税金を払っているのです。
現代の製造業のビジネスモデルは、都市の人口増加を促進し、古い共同体の絆が失われていく中で、密集した都市環境でなければ利益を得られない活動を中心に新しいコミュニティが生まれた。プロスポーツはその一例です。これをメンタルモデルとすると、メタバーズがNFTというアートフォームの価値を爆発的に高める基盤となることは、極めて明白です。
メタバース化するデジタル経済都市では、NFTのアートフォームとそれを収容するデジタルミュージアムが同じ役割を果たしていくと思われます。すでに存在しているように、NFTの周りには、様々な電子都市のコミュニティと愛着が形成されています。このコミュニティは、マクロレベルでの芸術形態に真の価値を与え、特定のアーティストの作品が莫大な額の暗号を要求することを可能にするでしょう。
サロン化するNFTコミュニティ
少し想像してもらいたいのですが、あなたがNFTを買おうか迷っており何を買えばよいかわからない状況で「これはすごいぞ!」と界隈の有識者達が騒いでいた最低価格1ETHのNFTを買いました。そして、次の日購入したNFTの価値が下がり0.1ETHになっていたとします。あなたはどうしますか?
選択肢として、損切りするか、持ち続けるかの2択になりますが、この時の人間の心理として、「損をしたと思いたくない」感情が呼び起こされ、「また価格が上がる」根拠となるバイアスを探すことになります。情報を探した結果、「また価格が上がる」と信じている人達が集まるサロンに帰結し安心感を得るところまでがセットです。
そのサロンにはこのNFTには価値があることを雄弁に語る有識者がいて、それに呼応するより多くの人が多いほど、ポジティブな雰囲気の大合唱は、それ自体が自己実現的な予言を生み出します。だからこそ、志を同じくする人たちが「アート」を批評する「サロン」のコンセプトは、意欲的なコンタクティの成否を左右するのです。
このような会話がオンライン、オフラインを問わずグローバルに行われることで、自信に満ちた独りよがりのバッグホルダーが増えていきます。その結果、数人のスーパースター・デジタルNFTアーティストを中心としたサロン文化が形成されていくのです。何事もそうですが、デジタル空間で誰が高尚で低俗な「アート」を創造するかは、コミュニティが決めることになります。なぜなら、デジタルのゴミを買ったとは思いたくない人たちが、高価なJPEGを持っているからです。
ブームとしてのアート
メタバースがどのように発展していくかに関わらず、特定の物理的な芸術作品に対する評価は常に存在します。しかし、高価なアートの大半は、ある年齢層が余った不換紙幣を受け入れ、美的感覚に優れた形のものに変えたために高価になっているに過ぎません。 ブーマー世代が若い世代に贈与したり、豪華な退職金を得るために売却したりして資産を切り離すようになると、「資産を守るもの」と考えられていた作品の多くが、無価値になっていきます。それが団塊の世代のアートです。
洗練された話し方で、美しく着飾ったギャラリストは、自分たちが購入したものが「アート」であり、価値を保つことができるとブーマーたちに信じ込ませることでアートに価値を持たせました。
しかし、若い世代がサイバースペースで都市を形成した場合、彼らのコミュニティの概念は、メタバースとは関係のない物理的な物質に余暇を費やすことを知的に許さないでしょう。
DecentralandやCryptoVocelのようなVR上の土地をNFTで購入できるような空間でNFTギャラリーを開くことでメタバースの中にコミュニティへの帰属意識の高いユーザーが集まる空間を作ることができます。これは既存のリアルアートよりもあるかに利便性に優れた価値です。
世界中どこにいてもインターネットを介してその空間に行くことができ、価値観を共有することができます。ギャラリーに集まる人が人流の影響を受けようと近くに他のNFTギャラリーができていくかもしれません。その繰り返しでメタバースは発展してくのではないでしょうか。
Artherの記事を読んで図のような事を思いました。
今市場に流通しているNFTアートは美しいものもありますが、この個々の表現の中には、醜く、粗野で、創造性を欠いたものもあるでしょう。しかし、NFTアートを所有し、体験することで得られる共同体としての帰属意識を、価格だけを語り合うサロンの下品さに惑わされることなく高め続けてください。
本日は以上です。
Discordでコミュニティ開きました
招待リンクはこちら(リンク切れしてたら教えてください)
■メルマガコミュニティに参加する特典
過去メルマガの検索、閲覧し放題です。こちらから⇒Daily Topics
月1ぐらいで質問会を開きます
そのうちNFTを発行するので、参加者にAirdropするよ
のぶめいが気になったけど、メルマガに書ききれないCrypto関連のNews Feedを流します
執筆中の本の途中経過を公開します⇒[Daily Topics]のぶめいは本を書く
NFT紹介枠
NFT紹介枠を設置しています。頂いたNFTを優先で紹介していきつつ、都度流行りのNFTなども取り上げていきたいと思います。
今週は@kujira941さんです。3DオブジェクトのNFTなのですが、マウスオーバーすることでグリグリ動かすことができて楽しいです。(Substack上はviewerが対応していないのでOpenseaへGO!)
ペイント3Dでつくったものを3Dオブジェクトとして発行しているらしく、3Dを動画撮影したNFTとはまた違った良さがありますね。なにより自分で触って楽しいものは体験としてso goodです。
HiÐΞでもNFTの配布や販売をやっているらしいので見てみてください(リンクはこちら)
Openseaでみるならこちら(SubstackはOpenseaリンクがしぬのでベタ貼りします)
NFT紹介枠をやってます。過去NFT紹介枠のアーカイブ はこちらです。
今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないので息抜きにネタ枠を用意しています。
渋谷のNEO SHIBUYAのビジョンで $DOG (Fractional NFT化したかぼすちゃん)の映像を放映している件、コミュニティから放映時間を伺ったのでシェア
PleasrDAOのDOGE memeが渋谷のビジョンに出ているようです。草。屋外広告は大手代理店ではなく、その建物の持ち主などが看板の所有権を持っていることなどが多いので、TVや雑誌に比べれば比較的簡単に広告出稿が可能です。HashmaskやLuckymanekiなどがNYタイムズスクエアに屋外ビジョン広告を出したりしていましたが、まさかの日本のビジョンでこれが見れるとは驚きです。すごいけど、やってくことが草なのでネタ枠です。
ご連絡
Gitcoin Grantに参加してるよ
Gitcoinという寄付プラットフォームに参加してます。メルマガは基本無料で配信しているのでこの機会に支援してくれるととても嬉しいです。
追記:すでに30人以上の方にご支援頂き大変感謝しております。
Gitcoin[GTC] の詳細はこちら
Gitcoinへの寄付はZksyncがおすすめ:https://defipocket.jp/index.php/defi/zksync/702/
メルマガの運営について
元々社内向けに始めたメルマガ配信ですが、会社のコンプラ違反ということなのでメルマガやTwitterの所有権を他者に譲渡しました。メルマガを作ったのはのぶめいですが、これ以降は「寄稿」という形で継続していきます。
関連トピック
NFT関連
[Daily Topics]2021Q2のNFT市場レポート
[Daily Topics]NFTを評価する評価指標とNFTを横比較するためのレーダーチャート
dApps関連
CryptoArt
今日のニュース
dApps / NFT
2021年リリースが待ち遠しい海外産ブロックチェーンゲームまとめ
ブロックチェーンゲームで稼ぐことを考えるのであれば、早く参入することに越したことはありません。気になるゲームがあったら事前登録してみてはいかがでしょうか。
エロスをテーマにしたマーケットプレイスnaftyart ローンチ
なんかエロそうなNFTマケプレが出てました。
たびたびD&GがNFTに関する情報を出してきますが、かなりNFTに本気ですね。
36名のアーティストが共創したNFT #36FUJI オークションで落札した@TheNFTAsian さんの熱い解説
日本版のbeepleを作ろう企画、36FUJIが3ETH超えで落札されたようです。日本の事例としては高いほうだと思います。36人それぞれのアーティストへの熱い気持ちを解説する方もおりコミュニティの熱量が感じられます
アンケート このクリプトウオレットを所持している? | haruxx ♦︎∞NFT☕️warashibe⛰
このアンケートでSolanaやその他のチェーンに対応するWalletの普及率を見ることができ面白かったです
DeFi
これは読んでおいたほうが良さそう。メルマガでも紹介したいです。
Solana, Polygonなど、この時期はハッカソンのイベントが多いですね。
DAO
DAOが成長するにつれて直面する課題として次の3つをあげた上で、DAOツールの全体像・フレームワーク
その他
横浜の「動くガンダム」、ブロックチェーン証明の再エネで稼働 | あたらしい経済
動くガンダムに使う電力がクリーンであることを証明しているとのことです。正直、クリーンと言ってる人がクリーンなのか問題があり、過程をブロックチェーンで保存しても意味ないのではと思いますが、PR手法としては話題になって良いかなと思いました
はい、本日は以上になります。
Substackにはいいねとコメントの機能があるので、お手すきの際にお願いします!反応があるとシンプルにやる気が出ます。勉強中の友達に紹介してくれたりとかするととても嬉しいです。
また、匿名で質問とコメントが書けるページをそれぞれ用意したので、メルマガで書いて欲しいネタや疑問点があれば投げてみてください。コミュニティで聞いてくれてもいいよ!
メルマガネタ投稿ページ ←メルマガネタはこちらに
CryptoなんでもQ&A ←疑問質問はこちらに
メルマガコミュニティはこちら(リンク切れしてたら教えてください)
よろしくおねがいします!^^