20210513のTopics
この日は暗号資産の価格に関わる出来事が多い日でした。ハッキングやGOXによる深刻な下げではなく、ほぼほぼネタに近いファンダ情報での下げなのでそれぞれまとめていきます。
BTC決済で購入可能とされていたTesla車がBTC決済不可となり、BTC価格が一時100万円近く価格が下がりました。直近のTesla社のBTC周りの動きをまとめると以下のようになり、イーロン・マスクやTesla社からなんらかの反応がある度に相場が大きく動くようになってしまっています。
■直近のイーロン・マスクとTesla社のBTC関連動向
12月21日:マスク氏、マイクロストラテジー社CEOにビットコインについて質問
1月29日:Twitterプロフィールを「#bitcoin」に変更
2月1日:マスク氏がClubhouseで登壇、ビットコインへの「支持」を表明
2月8日:テスラ社の1,600億円相当のBTC投資が判明
3月24日:テスラ社、ビットコイン決済対応を開始
4月27日:1Qの財務報告にて300億円分のBTC売却が判明
5月11日:TwitterアンケートでDOGE決済対応を示唆
5月13日:ビットコイン決済の中止を発表
■なぜ、BTC決済が中止になってしまったのか?
BTC決済が中止になった背景には環境問題があります。最近、BTCのようなコンセンサスアルゴリズムにPoWを採用している暗号通貨(主にBTC)に対して、電力を過剰に消費しており環境に悪いと指摘する声が増えてきています。Tesla社で開発されているEV車は環境にクリーンであることを売りにしている面もあるので、そのTesla社が環境に悪い(?)とされているBTCを購入することに対して嫌悪感を持つ人たちがいるのが要因とされています。
確かにBTCはマイニングに電力を使用し、世界の電力の1%を消費していると言われているのですが、BTCのマイニングの7割近くは中国のウイグル地区などで行われており、7-8割は水力発電で発電されているとされています。(参考リンク)
BTCのマイニングはほとんどが中国
中国国内に限定するとXinjang=ウイグル区が大半を占める
環境に悪いという方々にこういった事実があるということを伝えても焼け石に水で、環境問題を盾に批判している側の人達は環境を守れと主張することを仕事にしている方々や、BTCで儲かってずるいという感情を環境という建前にすり替えて感情論で否定してきている方々です。こういった事実は伝えても批判を抑えるにはいたりません。
出展までは確認していませんが、この記事中ではインターネットが世界の消費電力の10%を使用しているらしく、1%を利用しているBTCを批判するのであれば、環境団体が批判に使用しているTwitterやWebメディアの利用もやめなければならないのではないでしょうか。
According to a recent report from KTH Royal Institute of Technology in Sweden, about 10% of the world’s total electricity consumption is currently used by the Internet.
イーロン・マスクがこの辺りの事実をわきまえていない訳もありませんが、株主や周りの反応を受けてBTCに対してのグリップを弱めざるを得ない状況に押し込まれているのではと推察しています。
このBTC下落騒動の裏側で、法人企業のBTC購入ブームのきっかけを生み出したマイクロストラテジーがしれっとBTCを16億円分追加で購入しており、分かっている企業は順調にBTC資産を買い増しているなと思った日でした。
2021年5月, 米上場企業マイクロストラテジー、ビットコインを買い増し
環境問題に関する問題提起は欧州を中心に進んできており、先日TCFDという気候変動の国際標準を決める団体が、環境に与える影響度がわかる指標をいれることを義務化するという話が出てきています。この影響を受けるのはBTCよりも普通の法人になると思いますが環境意識の高まりとともに、一般法人企業の方が圧倒的に環境汚染を起こしている事実が共通指標で明るみになりBTCがクリーンなものだと証明されていく方向性に転んでもらいたいというのがBTCマキシマリストとしての希望です。
英国が1月からTCFD(気候変動関連の情報開示の国際標準)開示を義務化
2.Vitalik Buterin donates more than $60M to charity after selling meme tokens including Shiba Inu
Vitalikが自分のアドレスに送られていた犬系トークンをインドのコロナ救援基金にも寄付を行ったGivewellという慈善団体の査定を行う非営利の独立機関に寄付し、その影響でSHIBA INUコインが大暴落しました。とりあえず、記事のサムネイルが面白すぎます。
DOGEコインの暴騰に伴う、犬系コインの増殖の筆頭株$SHIBコインでしたが、発行体のマーケティングが秀逸で発行枚数の半分をVitalikのアドレスに送付することで「Vitalikも持っている$SHIBコイン」という権威付けを行い、他の犬系コインとは一線を画す初動の勢いを手に入れました。この行為に本質的に意味はないのですが、Ethereum創始者のアドレスに犬コインがいっぱいいたら可愛しおもしろいですよね。多分、そんな感じのノリで高騰しました。後に他の犬系コインも同様に半数をVitalikに送ることで彼のアドレスは犬だらけになっています。
そういった経緯があり、今回の犬バブル終焉のスイッチはVitalikが握ることになっていました。界隈の予想では億り人を超えた兆人(ちょうじん=資産が兆を超えた人)であるVitalikは犬コインが合っても売却しない、だろうから実質burnされたようなものだ。という予想があったのですが、あっけなく崩れ去った形になります。
SHIBコインの寄付を受けたインド側の基金は今後SHIBコインを少しずつ売却していくと発表しており、今回の件でブームは終焉に向かいそうです。界隈では**「柴犬はインドに行ってコロナからインド人を救うシヴァ神になった」**と言われており、本当にギャグセンスが高く楽しませてくれるミームトークンです。
■その他のニュース
すごく大事なニュースがあるのに、SHIBとBTCのくだらないネタを取り上げていることが申し訳なくなってきてしまったのでもう少しためになる情報を発信するように努めます。
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