仮想通貨デリバティブ大手Bybit、中国人ユーザーのアカウント停止措置を発表
中国のマイニング規制の余波が効いています。停止日時以降は、該当アカウント上での取引や資金へのアクセスが制限される可能性があり、早めのポジションのクローズや出金を促しており、間に合わない場合も資金が凍結されることはないが、サポートに一定の期間を要するとしています
結構大きな取引所でのいきなりの停止は中国規制の影響の大きさを肌で感じることができますね。
このニュースによりさらに価格が下がりそうですが、Ethereum2.0のステーキングに利用されるETH残高は減少トレンドには入っていないようです。白が取引所のETH残高、赤線がETH2.0にステーキングされる残高になっており、取引所から出金されてETHステーキングに資金が流れているのでは?と予見させてくれるグラフになっています
やはり、前回のバブルとの大きな違いは、DeFiややETHのPoSへの移行によって暗号資産自体の利用用途が増え、売り圧が減ってきたことにあると言えそうですね
次世代インターネットの基盤になっていくEthereum
ETH2.0のステーキングが順調なので、今日はEthereumの話をします。よくCrypto界隈で新しく出てきた新興プロジェクトがETHやBTCの処理性能をさして、「スケーラビリティがない、俺たちのほうがすごい!」と宣伝している様をよく見ますが、Ethereumの強さはそこにはありません、という話です。
Ethereumの本当の強さは、「コミュニティ」と「開発者の多さ」です。
Truffle というEthereumを開発する上で必要不可欠な用開発フレームワークがあるのですが、そのDL数は加速度的に伸びています。現時点で500万人ほど、先月時点からは31%もUPしており、Cryptoへの関心が薄れた19-20年はやや落ち着いたものの、加速度的に増加の一途を辿っています。
https://www.trufflesuite.com/dashboard
仮にEtherumに代わるブロックチェーンプラットフォームがEthereumを打倒しようとしたとしても、常に前進を続けるEthereumコミュニティの成長速度を超越しなければならず、これはかなり難しいハードルであることはご理解いただけるはずです
また、新しくできたブロックチェーンを誰も実用していなければ、秒間何トランザクションを捌こうが関係のない話です。そしてそれを価値あるアプリケーションに使ってもらうには、開発者がアプリを構築したくなるよう十分魅了しなくてはなりません
そのため、開発者の数はコミュニティにとって非常に重要です。
オープンソース開発が当たり前、分散型Appsの存在が当たり前になった世界では、実世界のアプリケーションを構築している開発者が一番多いブロックチェーンプラットフォームが、広くメインストリームから受け入れられるプラットフォームとなっていきます。実際にEthereum上でUniswapやStablecoinの多くが発明されイノベーションのメッカになっています。BSCやその他のチェーンはEthereumのコピーないしは、Ethereumに勝てないので異なる戦略を持って活動しているものがほとんどです。
そういった意味で、Ethereumが未来のインターネット基盤として最も盤石な開発基盤を持っています。
Ethereum上の開発者が多いということは、役立つものを作る開発者が多いということで、この数が多ければ多いほど、新しい開発者にとって構築が簡単に(そしてより楽しく)なり、その効果は複合的となりネットワーク効果を生みます。
もしあなたが開発者でイーサリアムに取って代わるブロックチェーンプラットフォームを構築したければ、イーサリアムの開発者にとっての使いやすさに太刀打ちするために、そのプラットフォーム上にこれら全ツールに相当するものを構築する必要があり、これは土台無理な話です。
また、Ethereumはその思想から、分散性を犠牲にしません。
よくパブリックブロックチェーンの課題として、「セキュリティ・スケーラビリティ・分散性」の3つを指して、トリレンマの課題と表現されることがあります。これは物理法則のようなもので、ブロックチェーンは分散性、スケーラビリティ、セキュリティという3つの特性のうち2つしか持てないというものです。
もしブロックチェーンのスケーラビリティを増加させたければ、分散性を犠牲にしなくてはならない。ということです。ブロックチェーンの高速化を図る多くのプロジェクトはよく分散性を犠牲にすることでセキュリティとスケーラビリティを高めていることがほとんどです。分散性を犠牲にし、処理を中央集権に寄せDBに近いものにしたほうが単純に通信回数が減って高速化できるからです。
ですが、Ethereumはどれだけ自身のブロックチェーンがトランザクション詰まりを起こしても絶対に分散性を犠牲にする開発をしません。これにより、Ethereumは誰でもどんな目的にでも使用でき、誰の許可も必要としない、Permissionlessを実現しています。誰かがEthereumのブロックチェーンにコードをアップロードするのを、そしてユーザーがそのコードを実行するのを誰も止めることはできない、非検閲耐性を持ちます
Permissionlessなインターネットは現在の中央集権型インターネットの対になる概念です。現在のwebサービスでは個人情報の流出やデータが意図しない形で利用され、中央集権者を絶対的に信頼することで成り立っています。我々は当たり前にこの現実を享受していますが、これは不自由な世界です。
Ethereumが基盤になったインターネットの世界では、自分のデータは自分で所有し、自分の意思でサービスに提供し適切なサービスを享受する選択肢を持つことができる、トラストレスな世界が実現できます。そうなると、あらゆるサービスの運用コストが下がりサービスの質向上にお金を掛けることができるのでサービスのレベルも高まっていきます。今はその開発途中にいて、その世界ができあがっていくのを見ることができると考えると非常に感慨深いです
もう少し書きたいことがあるのですが、時間がないので結論を書きます
結論としては、Ethereumは次世代インターネットの基盤として決して完璧ではないものの、現時点で分散型アプリケーション用のデファクトレイヤー1としてイーサリアムが置き換えられることは想像しがたいです。
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