#156 Substack
こないだKyuzanのCEO 高橋さんにAMAしたので今日はそのまとめ回です
前回記事:[Daily Topics]Web3の入り口はゲームから、2022年の上昇トレンドについて今後を予測
解説ラジオ:ラジオで聞くならこちら
English ver:英語訳してくれていた方が電通に転職されてしまったのでHelpfulです
This newsletter is now being translated into English on the same day. I'm really grateful for the instant translation !
Kyuzan、Z Venture Capital・ANRIから2.6億円の資金調達を実施|Kyuzanのプレスリリース
先日、ブロックチェーンゲーム「エグリプト」やNFT版のShopifyを作っているKyuzanが2.6億円を調達したニュースで出ていました。
Kyuzanは2018年からずーーーっとブロックチェーンゲームを作っている方々なのでnobumeiも知っており、本件に際しTwitterでやり取りをしていたらAMAをすることになったのでいろいろと聞いてみたよ。
それでは、いってみよう。
Kyuzanってどんな会社?
まずはKyuzanを知らない方もいると思うので会社について聞きました。
■ Kyuzanの会社について
2018年の4月に創業、日本のブロックチェーンゲーム第一世代。
ブロックチェーンゲーム「EGGRYPTO(エグリプト)」やNFT版Shopify「MINT」を開発
CEOとCTOが東大出身の東大発ベンチャー
社名は「窮山幽谷」から来ており意味は人里離れた奥深い場所にある静かな山と谷の意味
今年NFTが流行ってから界隈に入ってきた方はご存じないかと思いますが、2018年頃は世界に先駆けてNFTを使ったブロックチェーンゲームの領域において日本が最先端だった時があります。日本ではMy Crypto HeroesやCrypto Gamesが有名だと思いますが、Kyuzanも同時期に創業されておりEGGRYPTOという暗号通貨を持っていなくても楽しめるゲームを作っている会社です。
また、この際なので社名の由来を聞いてみたのですが、四字熟語の窮山幽谷から来ているらしく、会社を創業した当初の2018年ごろは仮想通貨バブルが弾けたばかりで非常にノイズが多かった時代、そのノイズや本質的でないトレンドに巻き込まれないように山にこもって静かに着実にプロダクトの開発を行えるように「Kyuzan」と言う社名になったそうです。
CEO高橋さんの肌感的には最近山を降りてきて、麓の村ぐらいまで来ている感覚らしいです。早く街に来て!!!笑
ここからプロダクトについて質問していきました。
NFT版のShopify「MINT」
https://www.mintnft.jp/
このMINTを使った事例としては、ライゾマティクスや市川海老蔵さんのNFT作品などがリリースされています。事業者さんが自分のショップを持ちたい場合に便利なサービスです。ブランド物や有名人の作品がOpenseaの棚に並ぶとなるとブランディングの観点からなんかダサいですよね。
カスタマイズ可能な自分のショップを持てることはかなり需要があると思えます。
https://rhizomatiks.com/news/2021/06/11/perfume-nft-rhizomatiks/
https://www.fashionsnap.com/article/2021-11-07/ebizou-nft/
なんでMINT開発したの?
事業者がNFT販売を始めようとなった時に、使いにくい部分が多々あったのでNFT発行者がNFTを発行するツールをどんどん使いやすくしていくモジュール化していく必要があると思った。
購入者観点では、Wallet使いにくい、購入わかりにくい、NFTの保有をアピールできるといった、NFT体験を拡張していくようなプロダクトにしていきたい。とのこと。
こちらの図を見てください。KyuzanのHPから抜き出してきた図なのですが、全ての機能がモジュール化されているように見えます。Web3.0の基本はマネーレゴとも呼ばれるモジュール化が当たり前になってきていますがKyuzanのプロダクトも同じ設計しそうに基づいて開発されていそうです。
もし仮に、ある程度自分で作っている事業者さんがいてもKyuzanの仕組みと繋いでいくことは比較的簡単にできるのではないでしょうか。
ライゾマのケースはライゾマが開発をできることもありかなり自由に実装しているとのことで開発の柔軟性を想像することができます。
また、確かになと思ったのが、「販売やったことない人がカスタマイズなんてできない。だからNFTの共通する体験をMINTで達成できるように設計している」とのことでした。
かつ、グローバル基準ですぐに追いつけるものになっているとのことで、実装レベルの高さを伺えます。
どういう領域に注力していきたいの?
まずはアート方面。
最近、成功しているプロダクトと同じことやってのにうまくなっていないものが増えてきているが、あまり再現性の議論があまり日本でされていないと思っており、共通点の分析やMINTを運用することでのノウハウが貯まってきているのでそのあたりのサポートをしていきたいとのことです
個人でも利用できるの?
MINTは現在事業者向けの展開をしているため、個人が利用することはできないようですが、
独自のショップ作りたい。オンラインの繋がれる場所作りたい需要はあるので、「今後対応していきたい」と前向きでした。
EGGRYPTOについて
EGGRYPTOはKyuzanが開発するブロックチェーンゲームで以下のような特徴を持ちます。
EGGRYPTOはアプリストアからDLして遊べるNFTゲームで、Walletや仮想通貨を持ってなくても遊べるようになっているゲーム体験までの導線が短いことが特徴
長時間拘束するのではなく、毎日空き時間に遊んでもらえるように設計されている
高レアリティのキャラクターの1部がNFTになっていて、2次流通可能になっている
NFTをGetできる確率がすごい低いゲームなので、待つのも体験の一部
8割ぐらいが日本人で新規は海外が増えてきている
話の中で、EGGRYPTO Xというのを計画中で、Play to Earnの仕組みを入れられないか考えているとのことでした。待つのも体験の一つなので、Wait to Earnとかが生まれてくるのかもしれないです。笑
調達した資金の用途
調達した資金はEGGRYPTOとMINTの開発に使用されていくとのことで、Kyuzanの中でのプロダクトの位置づけを聞くと、EGGRYPTOは実験場でここで検証した技術や設計をMINTに実装する関係になっているとのことです。
EGGRYPTOがゲーム領域で縦に掘っているとすると、MINTがゲーム以外の領域に対しても横に広げていくイメージとのことでした。
調達して採用しまくってるんでしょ?
と思ったのですが、社員はあまり増やしていないとのことでした。業託を入れると関わっている方は15人ほどはいるもののフルタイム換算だと7-8人、絶賛全方位採用強化中とのことで、ブロックチェーンゲームの開発やMINTに興味がある方はKyuzanに連絡してみてください!
Kyuzan海外行っちゃわない?
個人的に周りの人達がみんなシンガポールに行ってしまうのでこの辺が心配なので聞いてみたのですが、今の所検討していないようでした。
シンガポールが天国かと言われるとそうでもない。安易にいってもコストが高い可能性があることと、日本のIPコンテンツに期待しているからとのことです。今後、ロビーイングにも積極的に関わっていくとのことで、早く村から街まで来てもらう必要がありそうです。
1時間ぐらい、いろいろ質問させてもらいました。CEOの高橋さんは1月前ぐらいのイベントNFT.NYCを見にアメリカに一ヶ月ぐらいいたそうなのでその話とかも聞きたかったんですが全然時間が足りませんでしたね。
また機会があれば、聞いてみたいと思います。
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NFT紹介枠
NFT紹介枠を設置しています。頂いたNFTを優先で紹介していきつつ、都度流行りのNFTなども取り上げていきたいと思います。
今週はEGGSaurusさんです。紹介文をいただいています。
EggSaurusはフルオンチェーンNFTです。 また育成要素のあるたまごっちのようなバーチャルペット型のNFTです。育成には$FERNというERC20を使うのですが、それはEggSaursを所有することで毎日30$FERN手に入るような仕組みになっています。(もちろんERC20なのでUniswapなどで売却可能です。) フルオンチェーンであること、育成要素があること、所有しているだけでERC20が手に入ること(Own to Earn)、この3点が特徴になります。販売開始は12月18日です。
発売したばかりのNFTシリーズなので見てみてください。FTを使ってNFTを育てるというのはおもしろいですね。
Twitter:https://twitter.com/EggSaurus_NFT
販売ページ:
https://eggsaurus.com/
NFT紹介枠は常に募集しています
NFT紹介枠をやってます。来週の枠も空いているのでここに載せてほしい方は以下リンクからご連絡ください。
過去掲載したNFT紹介枠のアーカイブ はこちらです。
今日のネタ枠
<aside> 💡 真面目な話ばかりでもつまらないので息抜きにネタ枠を用意しています。
</aside>
4ヶ月かけて1人で10,000点のNFTを制作「KawaiiSkull」について|miin | NFT情報コレクター|note
kawaiiskullがついに1万体のNFT製作をやりきりました。その内容をmiinさんが紹介してくれています。1万体を手書きでスマホで4ヶ月で作り上げるなんてアホです。でもそれがすごいんです。もっと評価されてほしいのでネタ枠です。
ご連絡
Gitcoin Grant12が終わりました。
のぶめいはGitcoin Grantに2つプロジェクトを提出していましたが、ご支援頂きました方々ありがとうございました。
■ のぶめいのメルマガのGrant
https://gitcoin.co/grants/3422/nobumei-newsletter
■ 広告枠のマーケットGrant
https://gitcoin.co/grants/3614/kaleido-decentralized-ad
のぶめいラジオ始めました
このメルマガの内容を解説するラジオを始めました。テキストよりラジオのほうが情報に接しやすい方もいらっしゃるでしょう、ということでメルマガの内容をのぶがめいに説明する形でやっています。stand.fmってアプリでやっているのでフォローしておくとLIVEで聞けるかもしれないです。
https://stand.fm/channels/616990bdafa93b18fc46b1cd
求人枠
求人枠を設置しました。
音声透かしNFT開発サポートスタッフ募集
寿司職⼈の技術をNFT化した「SUSHI TOP SHOT」 音を使って配布|銀座渡利のプレスリリース
先日、開催された音でNFTを配信する斬新な企画を汎用的なソリューションとすべく銀座渡利さんで企画・開発スタッフを募集しています。音でNFTを送ることができるのでYoutubeやライブなどの視聴行動を変えることなくユーザーのWalletに自然にNFTを配布することができます。
音声透かしNFTの仕組みや可能性については以前にも紹介しているのでこちらを見ていただき、興味のある方はTwitter DMにてご連絡ください。
[Daily Topics]音声透かし × トークンの活用方法
[Daily Topics]SUSHI TOP SHOT, 音で寿司を届けるイベントの新しさを解説
■求めている人物像
企画系:NFTへの理解、トークングラフを理解している、PMの経験など
開発系:開発経験、時間がある方(開発サポートとしてなんでもトークンさん付きます)
相互リンク枠
■はるか先生の週間NFTニュース
@はるか先生が書いているこちらを読んでおけばNFT関連ニュースはカバーできるのでオススメ
最新の週はこちら:
過去アーカイブ含めた一覧はこちら:https://nftnews.jp/weekly-nft-news-list/
今日のニュース
Ethereum関連
Ethereumのメインネット強化へ 新たな奨励プログラムを発表
エコシステム強化には重要なうごきですね。
dApps / NFT
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14日より始まったスカラーシップの考察が出ていました。熱量の高いギルドはすごいですね
市場規模の比較とか
【保存版】フルオンチェーンNFTの作り方_完全版(入門レベル)|ユウキ|note
これはやってみたいやつ
Stablecoin / CBDC
TerraがSECに怒られてる。
召喚状は、テラフォームが提供する、株式トークンなどの合成資産を生成する「Mirror Protocol」を対象とするもの。SECは、特に、このプロジェクトのガバナンストークンが米国の証券法に違反しているかどうかを調査したい意向である。
Stablecoinの規制が閉まってきている予感?!
OHMの時価総額を超えたTIMEの金庫に怪しい動きがありそれを追求する内容です。パブリックが故に怪しい取引はすぐバレてしまいますね。
アトムが5,000万円で売れたってな
はい、本日は以上になります。
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