#136 Substack
DAOリーマンになりたいけど、DAO法人を建てるにはどうしたら良いか?
前回記事:[Daily Topics]Web3.0のインターネット基盤になっていくEthereum
解説ラジオ:ラジオで聞くならこちら
English ver:Ethereum Becoming the Internet Foundation for Web 3.0
This newsletter is now being translated into English on the same day. I'm really grateful for the instant translation !
本日のサマリ
Web3法人を設立するためのガイド Oct, 2021 | Medium
こちらの記事を参考にWeb3.0時代の法人の建て方について整理しています。
組織がDAO化するからと言ってレガシーシステムを無視してよいということではない
現状米国ではDAOに所属する全ての人間に納税の義務が生じるので適切な法区分を議論する必要がある
法人の形態としては、有限責任会社、協同組合、財団など複数パターン考えられ、スピード感、目的に合わせて取捨選択することになるだろう
Cryptoフレンドリーな銀行のリストを載せています
■ DAOとは、という部分はこの辺を参入してください
[Daily Topics]Q&Aで理解するはじめての「DAO」
[Daily Topics]DAOの解説と作り方、DAOでやりたいこととか
法人化の概要
DAOは自律分散型の組織です。一見どこの国にも所属しておらず、法律に縛られることが無いような印象を受けがちです。DAO的な考えとして、技術的にどこにも存在しないブロックチェーン上に組織が存在するのであれば、なぜ組織がレガシーな法制度に縛られなければならないのか、と考えるのは当然です。
ですが、SECの規制の話も度々登場してくるように、レガシーシステムはDAOという新しい組織形態を理解し、追いつこうとしています。弁護士や規制当局、SECのゲンスラー氏がわかっていることは、管轄権がないからといってDAOがどの政府の手も届かないわけではないということです。極論を述べると、そのDAOに潜在的な関心を持つすべての政府が管轄権を持ちえます。
現時点において、DAOが1つの法律ではなく、多くの異なる法律に準拠しなければならないことは必然です。
米国では、DAOはジェネラルパートナーシップであるというのがデフォルトの議論になりつつあります。
「DAOが課税対象になる」というWeb3の未来を揺るがしかねない重大トピックについて
つまり、DAOのメンバー全員が、あるメンバーの行動に対して法的責任を負うことになります。DAOが発行するガバナンストークンを持つすべての人間がDAOが作るプロダクトに対して説明責任、納税の責任を負うという話なので、DAOをレガシーシステムの中で成立させようとすると、どういった法区分が適切かを議論していく必要があります。
この記事では、Web3.0時代の分散型の法人がどのような区分に合致する可能性があるのかについて紹介します。
検討すべき企業構造の種類
Limited Liability Company(有限責任会社)。
Limited Liability Company(LLC)は、米国内に存在する民間組織の一種です。
これは、メンバー(法律的には「所有者」とみなされる)を法的責任から保護する企業構造である。つまり、何らかの理由でメンバーAが訴えられても、メンバーB、C、Dは自分の責任を気にする必要がないということです。
OpenLawは、DAOのためのLLCフレームワークの定義と実装をリードしてきました。 ■ DAO法人設立のメリット
法的に素早く法人化できる。
お金を受け取り、すぐに株式を分配することができます。
標準的なLLC運営契約書を変更し、将来的にスマートコントラクトを移行できる柔軟性と、流動的な株式構成を可能にします。
スマートコントラクトを統合して、選ばれたメンバーの契約を記録し、自動化可能
軽量のKYCプロセスを定義することで、メンバーのプライバシーを損なうことなく、法令遵守を実現することができます。
バーモント州やワイオミング州のように、DAOのための特別なフレームワークを開発している州もあります。これらの利点は、デラウェア州のような人気のある州の管轄では、会社法が自由で互恵的な性質を持っていることと比較して検討する必要があります。
ワイオミングでのDAO法人、法的なフレームワークについては過去に書いています。
[Daily Topics]米ワイオミング州でDAOが法人化, 法解釈のフレームワークについて
税務上の注意点
LLCは、税務上、パススルー型の組織です。これは、LLCの資産は、実際には各メンバーの資産であることを意味します。LLCは、パートナーシップとして、または法人として課税されることを選択できます。
DAOが法人として課税されることを選択した場合、法的な設立から75日以内にこの「チェック・ザ・ボックス」を選択する必要があると思われます。(多分、書類用意する系の話)
DAOは法人として税金を申告するとともに、DAOからの支払いを受ける人にも税金申告書を発行する必要があります。DAOが利益を求めていない(つまり会計年度末に収益が残っていない)場合、DAOは暗号通貨の保有に伴う標準的な損益を支払う必要があるだけです。
501(c)(3)財団。
これは、余剰資金を使って特定の目的を唱える法人の一種です。
財団は税金が免除される団体です。財団の利点は、DAOに貢献したメンバーがそれを税金に計上できることです。しかし、財団を法人化するには、かなり大掛かりな申請手続きを経て、数ヶ月かかります。さらに、理事会の情報や助成金の詳細、主要な従業員の個人情報などを要求する、より負担の大きい年次報告義務があります。
Ethereumなどは財団を建てており、この形式を取っているものと思われます。
協同組合(Co-operative)
Co-operative(協同組合)は、複数の人が集まって事業や活動を共同で所有・管理することができます。
このタイプの構造は、メンバー間で利益を均等に分配したいと考えている場合に最も有益です。協同組合は、個人情報を含む組合員の台帳を維持することが義務付けられており、その台帳は毎年当局に開示されます。
米国での組織形態を3種紹介しました。日本でも同様の組織形態が用意されているので多少は踏襲できるものと思われます。
海外での法人設立を検討する
暗号会社を設立できる管轄区域は数多くあります。司法権を決定する際に考慮すべき点は、会社の実質的な所有者が誰であるかを念頭に置くことです。
例えば、英領バージン諸島やセイシェルなどのタックスヘイブンでは、会社の実質的な所有者が誰であるかによって納税義務が発生します。一般的に、タックスヘイブンは会社にとっては有益ですが、その会社のオーナーにとっては必ずしも有益ではありません。
CryptoフレンドリーなTradFi銀行
引用した記事中には、Cryptoフレンドリーな会社のリストを掲載してくれていました。
Deltec Bank (バハマ) シグネチャーバンク(米国) マーキュリー(米国のデジタルバンク) M.Y. Safra (イスラエルのプライベートバンク) Silvergate(米国の銀行) Revolut(英国のネオバンク)
なお、多くの(すべてではありませんが)暗号化フレンドリーな銀行は、会社口座の最低預金額を引き続き要求しています。
リストには日本の銀行は0ですね。笑
Twitterではブロックチェーン関連の会社を建てる時に定款に「暗号通貨」「ブロックチェーン」が入っていると弾かれて口座が作れないと話題になっていた程度には閉鎖的です。
給与計算
米国では、匿名の人物に従業員として給与を支払うことはできません。米国ではStablecoinの支払いを可能にしてくれるSaaSや支払い方法が誕生してきているようです。
著者の@knotmeganのツイッターでは、暗号給与支払いを可能にする新しいツールの最新情報をお届けしてくれるそうですよ。
本日は以上です。
Discordでコミュニティ開きました
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NFT紹介枠
NFT紹介枠を設置しています。頂いたNFTを優先で紹介していきつつ、都度流行りのNFTなども取り上げていきたいと思います。
今週は**Samurai Animal Planet NFT**です。
こちらはくろますおさんに頂きました。
サムライに扮したドット絵の動物たちを描い他作品で、環境汚染による地球の破壊を動物たち自ら守るという想いをこめているそうです。また、売上の3%をNPO団体への寄付に回しているそうですよ。
見てください、パオンザムライ。可愛くないですか?
NFT紹介枠は常に募集しています
NFT紹介枠をやってます。来週の枠も空いているのでここに載せてほしい方は以下リンクからご連絡ください。
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今日のネタ枠
<aside> 💡 真面目な話ばかりでもつまらないので息抜きにネタ枠を用意しています。
</aside>
Lightningノード10台中9台がUmbrelで動作しており、現在のLightning Networkノード全体(2800)の約半分にあたるとのこと
最近ネタ枠っぽいネタが無くて困ってます。
今日もネタというほどではないですが、「そんなに?」という話です。Bitcoinのノードをラズパイで簡単に立てられるUmbrelがLightningnノードの9割を占めているという記事。簡単さが覇権を握る典型になっています。
ご連絡
のぶめいラジオ始めました
このメルマガの内容を解説するラジオを始めました。テキストよりラジオのほうが情報に接しやすい方もいらっしゃるでしょう、ということでメルマガの内容をのぶがめいに説明する形でやっています。stand.fmってアプリでやっているのでフォローしておくとLIVEで聞けるかもしれないです。
https://stand.fm/channels/616990bdafa93b18fc46b1cd
求人枠
求人枠を設置しました。
音声透かしNFT開発サポートスタッフ募集
寿司職⼈の技術をNFT化した「SUSHI TOP SHOT」 音を使って配布|銀座渡利のプレスリリース
先日、開催された音でNFTを配信する斬新な企画を汎用的なソリューションとすべく銀座渡利さんで企画・開発スタッフを募集しています。音でNFTを送ることができるのでYoutubeやライブなどの視聴行動を変えることなくユーザーのWalletに自然にNFTを配布することができます。
音声透かしNFTの仕組みや可能性については以前にも紹介しているのでこちらを見ていただき、興味のある方はTwitter DMにてご連絡ください。
[Daily Topics]音声透かし × トークンの活用方法
[Daily Topics]SUSHI TOP SHOT, 音で寿司を届けるイベントの新しさを解説
■求めている人物像
企画系:NFTへの理解、トークングラフを理解している、PMの経験など
開発系:開発経験、時間がある方(開発サポートとしてなんでもトークンさん付きます)
IPコンテンツのアイコンNFT販売サービス「iconee」メンバー募集
2021年冬、NFTアイコンメーカー『iconee(アイコニー)』をリリース
先日、iconeeのリリースが発表されました。これはアニメや漫画などに出てくるキャラクターのアイコンをNFT化して販売してくれるサービスです。もうすぐTwitter NFT認証機能が実装され、アイコンに設定できるNFTの価値が高まることが予想されるので、それに先んじたサービスになります。詳細はリンク先をご確認ください。
iconeeプロジェクト"2nd member"募集!【Twitter - NFTアイコンメーカーiconee】
このサービスが広報・マーケ系のメンバーを募集しています。このiconeeはDAO(分散型組織)で運営されており、興味のある人が自分のできる範囲で仕事を受けてサービス運営をしています
[Daily Topics]Q&Aで理解するはじめての「DAO」
チームは分散型で運営されていますが、参加者のモチベーションがフルMAXなので、開発速度が爆速で毎日驚きに満ちています。自分に何かできることあるかなという方も「DAO」で開発されるサービスを一度見に来てもらえると「Web3.0」の世界感を感じでもらえるのではないかなと思います。ぜひ遊びに来てみてください。
メンバー希望、Discord覗いてみようかなという方:https://discord.gg/CwxSSVxD8R
コンテンツホルダーの方:https://iconee.io/lp/ より問い合わせください。
相互リンク枠
■はるか先生の週間NFTニュース
@はるか先生が書いているこちらを読んでおけばNFT関連ニュースはカバーできるのでオススメ
最新の週はこちら:
過去アーカイブ含めた一覧はこちら:https://nftnews.jp/weekly-nft-news-list/
今日のニュース
暗号通貨の市場規模は3兆ドルを突破していました。
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Apex LegendsやFIFAの販売元が「NFTやブロックチェーンはゲーム業界の未来」と発言
ポジティブ!!
サザビーズがローンチしたSotheby's Metaverse
美術商がそれぞれにキュレーションしたメディアを持つのは当たり前の時代になっていきそうです
サイさんのマンガがオススメです。
DeFi
DeFi関連のOverviewを把握する上で絶対に読んだほうが良い記事です。
はい、本日は以上になります。
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