#194 Substack
久しぶりにメルマガ書いたのでリハビリに近い感覚です。
前回記事:[Daily Topics]Web3.0のメタバースの関係性
解説ラジオ:ラジオで聞くならこちら
English ver:英語訳してくれていた方が電通に転職されてしまいました。つまり、このメルマガを英訳していると電通にい行けるってことです。Help Needed!!
This newsletter is now being translated into English on the same day. I'm really grateful for the instant translation !
最近更新がおろそかになっており申し訳ございません。本の執筆が佳境であったのと、その期間インプットがほぼ出来ていなかったので、メルマガで書けるようなことがなかったのが本音です。直近で更新頻度戻してほぼ毎日書けるように頑張るので、よろしくおねがいします。
Cryptoの世界は何度でも繰り返す
相場がバカ下がってますね。気分はダウナーです。メルマガ書く気になれなかった半分ぐらいは下げ相場のせいです。相場が下がる度に、「あー、働かないとだめじゃん」ってなります。
みなさん、どうですか?生きてますか?
この1年間のNFTの盛り上がりでjoinしてきた方には厳しい相場かもしれませんが、なんとか持ちこたえてもらいたく筆を執りました。
と、いうのもCryptoの相場は4年に一回のサイクルを繰り返しているんです。
こちらを見てください。
BTCの理論価格を導く、Stock to Flowモデルの図です。
https://stats.buybitcoinworldwide.com/stock-to-flow/
上がったり下がったりしながら着実に右肩上がりになっていることが分かるでしょうか。
また、赤から青にグラデーションが掛かっていることも確認できます。これはBitcoinの半減期を表しています。
Bitcoinの半減期が来るとBTC価格は上がりやすくなる
Bitcoinの半減期という仕組みがBTCの価格を高騰させる要因になっています。そして、Crypto全体の市場規模の半分がBitcoinの時価総額によって支えられているため、Crypto全体がBitcoinの影響を受けることになるのが現在の相場です。
Bitcoinノードを立ててマイニングする人たちのことを「マイナー」と呼びますが、マイナーはPoWでブロックを生成した時にもらえるマイニング報酬のBTCを法定通貨に換金することで収益としています。
マイナーの収益モデルを数式化すると以下のようになっており、マイナーはマイニングしたBTCを売ったお金から電気代とマイニング用のマシンコストを差し引いたお金が収益になります。
💡 売上 = (【BTCを掘れる確率】ー【電気代】ー【マイニングマシンコスト】)×BTC価格
マイナー達がマイニングしたBTCは常に売り圧として市場に提供されるので、BTC価格に蓋をする構造になっています。「売り圧に蓋」という表現がわかりにくいかもしれませんが、株式や暗号通貨取引における板取引をイメージしてください。(左図))
板取引とは「買い板」「売り板」という所に買いたい人と売りたい人の希望価格を並べちょうど真ん中の価格で取引をする取引形態のことです。
マイナーはマイニングしたBTCを売ることで収入を得ているので、価格をあげようとしてもマイナー達が大量のBTCを売り板に並べるので価格が上がりにくい構造になっているのが通常時です。
ですが、Bitcoinの半減期が来るとマイナーの収入が半分になり、売られるBTC量も半分になるので、価格に蓋をしていた売り圧も半減し価格が上がりやすい状態になります。
この半減期は2100年まで4年ごとに必ずやってくるBitcoinのお祭りです。スポーツの祭典、オリンピックと同じ年に半減期はやってくるので、私はオリンピックが待ち遠しいです。すでにBTCを持っている方はこれまで説明した事実を理解しBTCの握力を高めることでBitcoinの恩恵を受けることができます。
BTCを初めとするCrypto系プロトコルの成長サイクル
4年に一度、BTCの価格が上がりやすくなる構造になっていることを説明しました。
BTC価格が高騰すると、TVやニュースなどで「仮想通貨バブル!」として度々紹介されるようになりますが、そのニュースがきっかけとなりBTCの購入者が増加する正のサイクルが回り始め、需要が増加する構造になっています。
■Crypto系プロトコルの成長サイクル
【Pump】 :価格高騰がニュースになり市場への情報の露出量が増える
【Interest】 :ニュースに触れ、興味を持ったユーザーがBitcoinについて調べ始める
【Notice】 :Bitcoinの本質、他金融資産との比較を行い真の価値に気づく
【Fan】 :BTCを購入しファン化、コミュニティが拡大する
価格が向上することでBTCに興味を持つ人間が多くなり、その中から「なぜ?」と思い自ら調べ、これまで書いたような事実に気づきBitcoinのファンになっていく、こういうエコシステムになっています。もちろん、この気付きは早ければ早いほど安いBTCを購入することができ、投資における旨味も大きいものになります。
TVやネットニュースは「こんな怪しいものやばいよ!」という意味を込めて情報を発信しているわけですが、無料でBitcoinの広告を打ってくれているようなものです。Bitcoinの最大のスポンサーは無知なマスメディアなのです。
下げ相場にこそ良い学習を
下げ相場になるとやることが基本なくなります。ニュースも減ってしまうので、Twitterも暇になり、サロンに籠もっていた人たちもサロン内の話題がなくなるともそもそと出てきます。
これも繰り返されてきたことです。
相場が上がる→情報が増える→良質情報をクローズな場で共有するサロンが増える→相場が冷める→サロンが崩壊してみんな平場に戻ってくる。これはもはや界隈の様式美とも言えます。
とはいえ、バカにするつもりは毛頭なく、4年前の自分もそうでした。この下げ相場の機会に、学習したものだけが強靭な握力を手に入れることができます。
NFTから界隈に参入された方もこの機会にCrypto以外の投資についても学習されてみてはいかがでしょうか?
こちらは初心者がBTCを購入する前に見てほしいフローチャートです。Cryptoが下げ相場になってメンタルがダウナーになっている方はCryptoへ資産比率を書けすぎているのでもう少しJPYを持ちましょう(←自分で書いていて泣きそうですが)
以下、図の解説です。
まず投資を行う前提として、「生活が安定しており、定期的な収入があること」が大前提です。ない場合はまず会社かDAOで働いてから投資を検討しましょう。投資はギャンブルではないので短期間で2~3倍にすることはできません。
また、私は「投資はメンタルが最重要」だと考えています。メンタルが安定していないと、短期的な利益を求め高APYのギャンブルDeFiにApeinして爆死する可能性が高まります。安定した精神にこそ爆益が宿るものです。
新人研修はインプットのチャンス
BTCを購入して少しして必ずやってくるのが「新人研修」です。界隈では初めて購入した暗号通貨が爆下がりすることを新人研修と呼び、「今回の新人研修で新人たちは握り続けられるかなぁ」とSNSではCryptoに慣れた古参同士でキャッキャしています。
参入が早かった古参はBTCを買い増しできるのでウキウキですが、新人は自分の資産が日に日に目減りしていくので不安でたまらず、「BTC大丈夫?」となるのは当然です。
新人研修を食らうと、落ちた瞬間は茫然自失とするのですが、過度なストレス状態が続くと人間は慣れます。そうすると、利確する気も起こらず塩漬け状態になります。筆者もそうでした
そして、**塩漬けになると悔しいし悲しいので、「暴落したけどまだBTCを持っている自分」を正当化するために行動派の人も勉強するようになります。**赤の点線矢印はそういう意味で書いています
相場が下がり含み益損を抱えた時期にこそ、「資産」と「投資の目的」の考え方や、分散投資の重要性、ポートフォリオの考え方、買い方(ドルコスト平均法で積立)などを学び、自分の選択を信じられるだけの知識を蓄えていくのが良いでしょう。
また、投資経験無く暗号通貨から投資の世界に足を踏み入れた初心者は既存金融のUXの不便さに気づくはずです。暗号通貨取引のUIのわかりやすさに比べれば証券会社の株や投資信託、特に純金積立系のUIはscamみたいなものです。手数料がいくらかかっているかもわかりづらく、Web3.0思想も相まって運営会社を信用できなくなるのも時間の問題です。
この新人研修機関に正しい知識を学び、暗号資産以外の資産についての知識を深められれば、HODLし続けられるだけの理由とメンタルを保ち続けることができるので界隈を生き残ることができます。
トークンへの投資は資産を増やすことを目的とした「攻め」の投資だとすると、老後の資金を用意するためのNISA, iDeCoのような投資は「守り」の投資です。をやっておくこともより安定的な運用を実現できるでしょう。
まずは4年生き残ることを考える
Web3.0業界は4年に1度、Bitcoinの半減期に伴う大きな波が来ます。波が来て価格が上がり、人が増え相場が落ち着くと人が消えるループを繰り返し、BTCの価格ベースが少しずつ上昇するのが大きなトレンドです。
無事新人研修を乗り越え、順調に投資を継続できていれば4年後には今よりもリッチになっている可能性が高いでしょう。そうすれば、株式会社に搾取されることなく、自分の幸せを追求するための資金源を確保することができます。
Cryptoにハマると金銭的にリッチになるが、心がプアになる
Cryptoの魅力に取り憑かれ、のめり込むほどに金銭的にリッチにはなっていきますが、世間一般との乖離が大きくなり心がプアになっていきます。資金の全てをBTCへ投資した人のことをBTCマキシマリストと言いますが、初心者がその段階まで到達するまでの段階を記載しました。自分が今どの段階にいるのかも含めて確認してみましょう。
投資のためにBitcoinに関する基本情報を調べ始める
情報収集用にTwitterアカウントを開設する
最初は「BTC買いました!」とか呟く
購入したBTC価格が気になって仕方がない。スマホ片手に常に価格をチェック
少し利益が出たので草コインに浮気してしまう
新人研修が発生し、始めての強烈な暴落に茫然自失、損切りできず塩漬け状態に
塩漬けによりグラフを見なくなり、自分を正当化するためさらに情報を集める。この頃から少しずつ休日の感覚がなくなってくる
ある日急に集めた知識の点と点が線になる瞬間が訪れる(Web3.0の目覚め)
この頃から周りへの布教を試みるが全く理解されないので孤立。唯一反応が返ってくるTwitterにさらにのめりこむ
Bitcoinの思想にのめり込み、信頼の所在について思考するようになり、Crypto以外の領域にも同じ考えを当てはめようとする
メディアのBTC関連ニュースやインフルエンサーの戯言を信用しなくなってくる
BTC価格が回復し絶大なる信頼と共に余剰資金を全てBTCへつぎ込み真のビットコイナーへ
BTCの高騰により経済的に豊かになり働く意味を考え始める
Web3.0業界に転職したくなり、仕事をやめる
Web2.0の社会から距離を取り、仙人かニートに近い存在に
ゆっくりと確実に階段を登りましょう。近道はありません。
大体4年も経つとこの階段を登りきってしまう人も出てくると思います。登ったらメルマガを書きましょう。情報が増えることでネットワーク効果が最大化され、Web3.0のムーブメントはさらなる盛り上がりをみせるのです。
本日は以上です。
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