雨の日は会社休み or 給料倍にしてほしいよね、どうも@nobu_meiです。今日はスマコンを扱う上でよく話題になるオラクルの話です
オラクルサービスを提供するChainlinkの話
やさしいDeFi: オラクルを初心者でも完全理解 (2021/07/07 20:00〜)
やさしいDeFiでイベントが告知されました。今回のテーマはオラクルらしいです。やさしいDeFiはYoutubeでDeFiについて解説してくれる有志のチャンネルで、DeFiが盛り上がる前から定期的にイベントを開催しており、非常にためになる情報を配信してくれる徳の高いチャンネルです
筆者的にはオラクルといえばChainlink[LINK] という発想があるので今日はオラクルの話をします。
Chainlinkとはなにか
Chainlinkは2014年にSergey NazarovとSteve Ellonによって設立されたSmartContract.comがオフチェーンデータとオンチェーンデータの橋渡しをするために作ったプロジェクトです。
Chainlinkは、Ethereum上に構築された分散型のデータルーティングプロトコルで、幅広いノードネットワークを通じて、オフチェーンソースからオンチェーンアプリケーションへの安全なデータ転送を可能にします。
最近はホワイトペーパー2.0を公開し新しい開発の方向性を示し、その中でWebサービスがAPIで相互に繋がるレベルで簡単にデータ取得し利用されるようになるとしています。
独自トークンは「LINK」を10億枚発行しています。LINE社のLink[LN]とは全くの別物で、よく勘違いされるのでご注意ください
解決する課題 〜安全なオラクルの提供〜
Chainlinkはこのオンチェーンオフチェーン間の安全なオラクルを提供するプロジェクトです。
Ethereum上で稼働するスマートコントラクトは、安全で自律的して機能しアプリケーションの構築を可能にするものですが、このコントラクトに供給されるデータが改ざんされてないと証明されているものばかりではありません。ブロックチェーン上のデータであれば改ざんされていない事が証明されていますが、Web上のデータはサイトの管理者や第三者によって改ざんされている可能性があります。
ブロックチェーン上にある証明済みのデータを「オンチェーンデータ」、ブロックチェーン上にない未証明のデータを「オフチェーンデータ」と言い、オフチェーンデータが改ざんされていないことを証明しオンチェーンデータ同様に扱えるようにするサービスをオラクルサービスと呼びます。
Chainlink(=オラクル)の利用用途
■DEXにおける基準価格の算出
デリバティブ商品の取引を促進する0xのようなオーダーブック(=板取引)のあるDEXでの利用を想定してみます。DEXはトークン同士を交換する機能を持っているので、様々な取引所からトークン価格を参照し基準となる価格を産出します。この時に取得されるデータが間違っているとDEX市場は適正な価格を取得できず、崩壊します。この正しい値を適正に取得できるようにするのがChainlinkの役割です。
DEXをはじめとするアプリケーションが、中央集権的な事業者から価格情報の提供を受ける場合は、事業者からDEXへの通信経路でオフチェーンデータを介することになるので、この部分が単一障害点となり、ハッカーに狙われてしまいます。 **Chainlinkは、このような従来のオラクルに存在した中央障害点を排除することを目指す分散型のオラクルネットワークです。安全なオラクルネットワークは分散型マーケットプレイスが長期的に機能するためには不可欠です。**中央集権的なシステムとうまく結合することがすれば、何兆円もの価値を生み出すことになる市場です。
■レンディングにおける担保評価の参考価格
MarkerDAOやCompoundのようなレンディングの仕組みを持つDeFiは暗号資産を預けることで別の暗号通貨を借りることができます。その際に担保率という概念があり、担保率150%であればこの150%を割ると通貨を借りているユーザーは借りている通貨を減らすか追加の担保を入れる必要があり、なにもしなければ精算といって強制的に預け入れていた暗号資産を不足分として没収されてしまう仕組みを持っています。
この担保率の計算は現段階で中央集権的な取引所の価格を参照していることが多く、Chainlinkのような仕組みで真正性の高い基準となる価格が求められています。
■Dynamic NFTでの利用
Sorare[ソーレア] のようなリアルなサッカーの試合情報とNFTアセットの価値が密接に関わるdAppsゲームの場合、現時点でリアルなサッカー情報を提供しているのは100%が中央集権的な事業者なのでこのゲームでどうしても勝ちたい凄腕のハッカーがいれば事業者⇒dAppsまでの通信経路をハッキングされてしまう可能性があります。
この部分をChainlinkが安全に保護しdAppsとしての完全制の担保に役立つことが期待されており、これと同様の事例は今後山のように出てくるであろうことから需要が無くなることはないものと思われます。これはかなりポテンシャルの高い話です。
https://blog.chain.link/create-dynamic-nfts-using-chainlink-oracles/
Chainlinkが発行するトークン「LINK」は、Chainlinkを利用する担保価値として利用されます。Chainlinkを利用するノードは利用するスマートコントラクトと同様のLINKを担保として保有する必要がある仕組みになっているので、サービスの規模が大きくなるほどに担保に必要なLINKの総数は増え価格が上がっていく仕組みになっています。
さらに、Chainlink社は最近、ホワイトペーパー2.0を発表し、プロトコルを経済的に保護し、LINKをステークすることでノードオペレータに報酬を与えるステーキングメカニズムの特徴を強調しています。
Chainlinkが描く利用用途
【現在】プロジェクトの進捗状況
現在の時価総額は2.2兆円と、Cryptoの中でもかなり大きな経済を構築しています。
ホワイトペーパー2.0を公開
Chainlink Is Building an Off-Chain Oracle Network
Chainlinkがオフチェーンのオラクルネットワーク「Chainlink 2.0」のホワイトペーパーを公開しました。スケーラビリティとフロントランニングの両方の問題を(部分的に)解決する可能性がある「Decentralized Oracle Networks」(DON)と呼ぶものを構築します。
Chainlink 2.0では、オラクルがブロックチェーンに入力する前に、オフチェーンにデータが保存されて計算されます。例えば、ETHとUNIの取引を管理するスマートコントラクトがあった場合、Chainlink 2.0のオラクルは、このペアのデータを複数の取引所からとってきて集約し、必要なときだけ正確な価格をオンチェーンのスマートコントラクトに入力します。
また、より複雑なスマートコントラクト(オプションや担保付きトークンなど)では、オフチェーンベースのオラクルサービスを利用することで、マイナーのフロントランニングを軽減できる可能性があるとも言われています。
Chainlinkの共同設立者は、Chainlink2.0(DON)をAPI になぞらえ、データがAPIを使用して取得されるようなものと書いています。
Chainlinkのネットワーク効果
DeFiやDEXプロトコルの成長
市場の成長により、Trust Priceへの需要が高まる
Chainlinkのオラクルサービスの利用
利用者増加に伴い、分散性とUXがより高まるサイクルが回る
市場成長と導入サービスの増加に伴い、LINKの利用される場も増えるため個人投資家を中心にLINKの価格高騰に期待した買いやレンディングサービスへの流動性提供などにより価格が上がっていく構造になっている。
■2020年のDeFiの成長によってChainlinkエコシステムは飛躍的に成長している
まとめ
以上、オラクルサービスを提供するChainlinkの話でした。暗号通貨価格を安全に取得するだけであればUniswapがオラクルサービス化した時にプロトコルが置き換えられてしまうのではと一時期懸念されましたが、NFTに関わるオラクルにも進出したことでその懸念も払拭されました
時価総額も上位ですし、今後も安定して成長していくプロトコル候補の1つかと思います
今日のニュース
インフルエンサーがscamを紹介した時の対応は4パターンに分かれるって話
もぴ氏が尖ったこと言ってました。自分も最近メルマガ書いてるのでいつかscamを紹介してしまうのかなぁ、気をつけよと思った次第です。
個人的に他人に対して、BTCとETH以外を進めてるやつらは基本ギルティだと思っています。(偏見)今日もLINKについて紹介しましたが、購入を推奨しているわけではなく、まずはBTCを買ってみて慣れてきてポートフォリオに余裕があれば触って見るぐらいの感覚でいましょう
本日のまじかよ情報なのですが、国内の暗号資産レンディングで受け取る金利には消費税がつくらしいです。このメルマガでもレンディングサービスについては紹介していたので知らなかった部分でした
[Daily Topics]2021年6月時点におけるレンディングサービスまとめ
しかもややこしいのが、国内と国外で異なり国外は消費税非課税取引になるようです。ややこしすぎて頭が爆発しそうです。HashHubレンディングの料率が高いのは利用者に対して内税を含んだ価格を返しているので料率が高く見える?ってことなんでしょうか
法人の事業として実施される方は絶対に@kyanagisawaさんに相談されたほうが良いです
Greg, one of only 19 triple Mystic Axies, just sold for 369 ETH
Axieが369ETHで売れました。最近のAxieの勢いがすごいです。ずっとdAppsの数字的には世界No.1だったのですが、ゲームを遊んでいない層にまで話が飛んでくるのがその証拠です
このAxieはミスティックというレアなパーツを3つ所持しており、ミスティック3つ持ちは19体しかいないようですね。正直、可愛くはないと思いますがこれを持つことでのゲーム内でのヒエラルキーは相当高いものになっているでしょう。ゲーム内通貨の$AXSもここ数日で3-4倍になり、純粋なゲームプレイヤーではない投機層のお金が入っていることが見て取れます
JPMorgan, BTCのドミナンスが50%を超えた時にBear相場が終了する
JPモルガンが相場を予測してました。あたりますかね?注目しておきましょう。BTCのドミナンスはここから見れますhttps://jp.tradingview.com/symbols/CRYPTOCAP-BTC.D/
ケイさんとこーへいさんの考察2本立てです。めっちゃありがたいです。ちゃんと書くとこれだけで記事が2,3本かけてしまいます。あとケイさんは「しまうま」のアイコンの方が好きかな
仮想通貨を守る最高のセキュリティとは?〜コインゲッコーより|暗号資産(仮想通貨)の将来の可能性〜初心者からの運用方法
初心者向けですが、暗号通貨になれた人も今一度確認をしておくべき内容です
今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないのでネタ枠も作りました。
Yearn Finance’s Woofy NFTs Launched On Project Galaxy
yearnのチームがめちゃんこ可愛いNFTを発表してましたよ
本日は以上になります。Substackは意外といいねとコメントが来ないのでお手すきの際に是非お願いします。反応があるとシンプルにやる気が出ます