エルサルバドル大統領が来週 #BTCを法定通貨とする法案を提出予定
今日はMakerDAOを取り上げようかと思っていましたが、今朝からおもしろいニュースが入ってきました。エルサルバドルという国がBTCを法定通貨とする法案を提出するそうです。脱米ドル支配構造からの脱却ですね
wikiを見る限り観光業が盛んな国のようです
エルサルバドルは中央アメリカの小さな国です。太平洋のビーチ、サーフスポット、山の多い自然で知られています。コーヒー農園、熱帯雨林、滝、週末に開かれるフード フェスティバルで知られるフアユアなどの町や、鮮やかな壁画のあるアタコには、ルータ デ ラス フローレスと呼ばれるルートが通っています。
政府はデジタルウォレット企業のStrike社と提携し、BTCの技術を用いて同国の近代的な金融インフラを構築すると述べている。そして詳細は明らかにはなっていないが、同国では現状を改善するためにBTCをベースとした新しい金融エコシステムの構築に向けてチームを結成したとのことです。
中央アメリカに位置するエルサルバドルでは約70%の人々が銀行口座やクレジットカードを持っておらず、現金が主となって使用されているそうです。ちなみに、内戦などの影響で貧困に陥っていたり、インフラが整っていない国はBTCの利用率が高い傾向があります。最も利用率が高いのはナイジェリアです。
また、エルサルバドル通貨は米ドルペッグで米国のインフレの影響をモロに受ける上、移民による送金がGDPの20%以上占めており、既存の送金サービスでは10%以上の手数料がかかるほか、送金の到着までに数日を要したり、実際に受け取る必要がある場合もある。
結果、国家自体が貧困に陥り、犯罪の温床となっている状況を見かね、起死回生の一手として大統領の決断と思われます。国を再興して移住した国民に戻る場所を用意するとの意気込みです
今回の発表の裏ではデジタルウォレットを提供するStrike社とBlockStreamが関与しておりStrike社のCEOであるJack Mallers氏は、「世界を駆け巡る衝撃」として語り継がれると述べており、BTCを保有することで開発途上国のインフレによるショックから守ることができると語っている。
Blockstreamという、ビットコインやその他のデジタル資産の保管と転送のためのさまざまな製品とサービスを提供する企業が全面Backupしていくそうです
通信回線補強のためサテライトシステム提供
マイニングのノウハウ伝授
政府が保有するBTCのコールドストレージ構築運用支援
また、Strikeからは今回の政府がBTCを取り扱うためのノウハウをOSS化していくと発表しており、今回の取り組みに興味がある政府は連絡してくれとアドレスを公開しています
今回の発表を受けて、市場は軒並みポジティブな反応を示しており、「エルサルバドルに移住すればBTCの譲渡税が非課税に?!」と移住を検討する人も出てきているようです
そんなすぐには実現されないとは思いますが、法定通貨をBTCにする国家であれば、エストニアのようなe-residencyのような電子国家制度を導入し国に住んでいなくでも電子国民として納税できるようになると思うので対応を個人的に期待しています。
私としては国家が法定通貨をBTCにすげ替えるのはもう4-5年先のことになるのではと思っていたので思ったより早くトレンドがやってきたなと驚きつつ、興奮しています。法定通貨⇒BTCへの展開を早めに実行した国家がBTCを安い内に仕入れ未来の産油国のような存在になっていくと予想しています
ちなみに、日本の国家としてのBTC保有量は今期の大幅上昇相場が来るまでは減少傾向が続いていました。反面、アメリカや中国はBTCの保有量を増やしてきており、賢い国は先んじてBTCを買い集め将来的に価格が高騰したBTCを日本が後から気づいて高額で買い戻すことになると予想されます
最近は中国がマイニング規制を敷き、ハッシュレートが50%に低下したとされているので中国のBTCの購買力が落ちている内に日本国内で保有する現物の量を増やすような施策を打つべきだと考えています
Bitcoinハッシュレート、中国の占める割合は50%に低下。米国が12%に伸びたほか、ロシアやカザフスタンといった中央アジア域が6%に
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これをトークンエコノミーというのですが、以下のような正のサイクルを生み出すことができます
ユーザーがコンテンツに貢献/宣伝する
宣伝によりコンテンツの需要が上昇(ファンが増える)
需要が増加したことにより、発行済トークンの希少価値が上昇、価格が上がる
価格が上がることにより既存ユーザーが保有するNFTの資産価値が上昇し金銭的メリットを受ける
ユーザーのエンゲージメントが上昇した状態で1に戻りさらに熱狂する
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gumi社のCrypto投資の売却益が半端ないことになっています。前期実績を39億4600万円上回り、経常利益:185.8%増の60億7100万円となる見通しです。
gumi Cryptoのポートフォリオは公開されており、以下銘柄に投資をしています。マイナーで中身を知らないものもありますが、1inch, Opensea, THETA, ORIGINらへんは結構利益が出ていそうです
日本のPLASMにも投資をしているようですね
米国で進むオンライン公証と日本の公証制度の現在地 - サインのリ・デザイン
あまり日本の愚痴ばかり言っても仕方ないのですが、日本と米国のオンライン公証制度の違いについてわかりやすく書いてくれている記事になります
結論、日本で完全にオンラインで公証することはできません。一部はオンライン化されていますし、電子公証制度も存在しますが、率直に言って利用しやすいものとは言えず、紙と判子と立会人が重要になる文化が色濃く残ったままです。
技術的には可能だが制度が追いついていないの典型ですね。法務大臣が公正証書のデジタル化検討を指示しているそうなので、早く改善されることを望みます
今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないのでネタ枠も作りました。
IOC、オリンピック公式ライセンスのピンバッジをNFT発売へ Animoca Brands子会社と連携
ネタ枠にしましたが、すごいことです。アニモカの守備範囲の広さには恐れ入ります。今年開催の日本のオリンピック用ではなく、2022年冬季オリンピック・北京大会に向けて発売されるそうです。オリンピックで配布されるとNFTが一気に広がりそうですね
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