皆さん、自分のENSは取得してますか?。どうも、@nobu_meiです。
This newsletter is now being translated into English on the same day. I'm really grateful for the instant translation ! Yesterday's article: Introducing CRYPTO TIMES / Announcing the trend of ad space NFT since September
bitFlyerのドメインが販売されていた件
Opensea上で「bitFlyer」という名前のDecentraland上の名前が販売されており、bitFlyer創業者の加納さんが問題提起していました。それを受けて、「Openseaはただのプラットフォームなので、検閲する必要はない」だの、「Decentralizedなのだからアタリマエのこと」など様々な意見が合ったので紹介しておきます
Openseaの説明は不要かと思いますが、全体像について説明していきます。
まず、Decentralandは、Ethereumブロックチェーンを利用したVR空間であり、土地やアイテム、名前などがNFTとして販売されています。今回問題になったのはその「名前」の商標侵害です。
Ethereum上で取引を行うためには送信先の公開鍵を把握しておく必要がありますが、公開鍵は文字と数字の羅列なので人間には識別が難しいものになっています。
例:0x5c26B0556Fb32FE6E52A58Ff29b48142E56fE23f
これではトレードがしにくいので、DNS(Domain Name Service)と呼ばれるHPのドメイン「〇〇.com」のように、公開鍵に名前をつけるENS(Ethereum Name Service)というものがあり、公開鍵に人間が理解しやすい名前をつけて取引しやすくするサービスがあります。
直近ではビールを販売するバドワイザーがBeer.ethを購入しており話題になっています。
バドワイザーが「Beer.eth」を約1000万円で、NFT画像を300万円弱で購入 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン
今回商標侵害してしまったのは、ENSのDecentraland版でENSと完全に統合された取引可能なERC721になっており、ユーザー同士の自由な売買が可能であるがゆえに、Openseaにも自由に出品ができてしまうというものになります。
それがなぜこんなに話題になったのかと言うと、加納氏がOpenseaにキレているからです。
「OpenseaはPFだから怒り先違くない?」派、「Decentralandな世界なのに中央集権がキレてるわ」派、「そもそもキレんなよ」派、そもそものアンチ勢によって議論が分派していきました。
Openseaの権利侵害対策
Openseaが検閲を全くしていないのかに関して言うと、「割とちゃんとやっている」と私は思っています。先日もOpenseaがAIを使って著作権侵害しているIPコンテンツNFTの対策に乗り出すと発表されていました。
Opensea, AIを使ったNFTの著作権侵害対策に乗り出す
ブロックチェーンサービスは「分散型」であることが望まれますが、Openseaはマーケットプレイスなので中央集権的な性質を持っており、「ブロックチェーン上には存在しているがフロントのUIから削除する」ということが可能です。意図的に表示させないNFTがあるということですね。
この対策はOpenseaは割とやっており、有名なNFTアートシリーズにはTwitterの認証マークと同じようにこれが本物であることを示す青いチェックマークが入っています。(左がTwitter, 右がOpensea)
また、今回の件で言うと「bitFlyer」の商標が侵害されているのは間違いない事実だと思われますので、Openseaには標準で実装されている通報機能から問い合わせれば対応してもらえるのではと思っています。
とはいえ、OpenseaのUI上から消えるだけなので、根本解決にはなっていません。
分散型 vs 中央集権の思想闘争
そして、この中央からの検閲性の話をすると、「フロントのUIから消してもUI上消えるだけで、根本解決にはなってない」、「中央の検閲は分散型の思想に反する」という意見が出てきます。めっちゃ分かる。めっちゃ分かるのですが、権利者の気持ちもわかります。
まさに、PF事業者や規制を決めていかなければならない役人などは板挟み状態でしょうね。これまでは権利者の力が圧倒的に強く、経済力も高かったので権利者に合わせた制度や規制が引かれてきたこともありましたが、ブロックチェーンプロトコルによって人間の手では介入不可能な仕組みが実現できてしまうので、分散型を規制しても必ず抜け穴が生まれてしまいます。
完全に分散化され、既存のサービスよりも優位性を持ったBitcoinのような仕組みを国や組織単位で規制を敷いて規制したとしても、他の組織が利用可能であれば規制を敷いた組織単位だけが一方的な不利益を被ってしまいます。
[Daily Topics]DeFiを規制することは国益を損なう愚行, 気づけよ国政
すでに現実で起こっている事象として、ブロックチェーンプロトコルによる絶対王政 > 人間が決めたルールになってる面があるので、その部分は人間側が懐柔せざるを得ず、既存の仕組みの中に落とし込んでいく必要があります。それが今追いついていないからこそ、今回のような問題が噴出し、権利保有者はそりゃ憤るよね。という所感です
結局、誰が悪いの?
悪いのは圧倒的に商標を侵害した出品者です。今回の件で言うと、Openseaはマケプレとして利用されただけなので被害者と言えるかもしれませんね。先に述べたように対策は講じようとしていますが、それが間に合っていない狭間の出来事と言えると思います。
なので、こういう事情をわかっている人からすると、「Openseaにキレるのはおかしい」という論調が出てきてしまうのですね。
Openseaもマケプレとしての権威を高めるため検閲性は高めつつあるので、それを掻い潜ってしまったものに関しては、権利者が問い合わせして少しずつ積み重ねていくしか無い現状があります。問い合わせに対しては真摯に対応する中央集権としての責任はありますからね。違法なものが容易に販売・取引できてしまうプラットフォームを運営する会社に法的な責任は何もないわけもありません。まさに黎明期あるあるな事件だと思います。
最終的には裁判で解決することになる
ここまで事の発端から要因までを説明しましたが、とはいえ、ドメインと商標権はブロックチェーンが誕生してから生まれた問題と言うよりは、インターネットの時代から存在していた問題です。過去にHPのドメインが商標侵害してしまっており、裁判で商標健保有者にドメインの返還が求められた事例もあるようなので、ENSであろうがDecentraland上の名前であろうが正式な手続きを踏めば返還されるのではないでしょうか
ちなみに、EthereumのドメインサービスENSはGoogleやAppleなどの有名企業のドメインは取り置いておりそういったリスクに一部対応しています。インターネットサービスをやるのであれば「ドメインを取る」ことが当たり前であるように、ブロックチェーンサービスをやるのであればENSを取るのは当たり前になってくると思われますので、企業のリスク管理の話になっていくと思います。
この件でENSを知った事業者さまや個人の方はENSが取得できる状態なのか、はたまたこれから話題になりそうなENSを先に取って持っておき高値で売れるチャンスを狙うのか、一度サービスを触ってみると良いと思います。
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[Daily Topics]【実験】メルマガ広告枠をNFT販売開始、広告枠をNFTとしてスマコンで取引する未来はありえるか
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今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないので息抜きにネタ枠を用意しています。
エルサルバドル、ビットコインATMを200台配置-米ドルと交換可能
日本にBTC ATMってありましたっけ?多分無いと思うんですが、エルサルバドルに200台設置されるそうです。先日パラリンピックの開会式もありましたが、エルサルバドルが入場した際に、紹介で「初めてBTCを法定通貨にした国」と紹介されており応援したくなりました
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[Daily Topics]2021Q2のNFT市場レポート
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途上国や金融インフラが整っていない領域でのBTCの普及率が上がってきています。Axieが流行っているフィリピンではクレカを持っている人よりもRoninWalletを持っている人のほうが多いと言われているほどです
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トム・サックスのロケットNFTバドワイザー公式のアイコンになる🚀
バドワイザーはNFTに対してオープンな対応なんですね。羨ましいです
電通、オルトプラス、アクセルマーク、動画NFTトレーディングカードサービス提供に向けた共同企画・開発を推進 | アクセルマーク株式会社のプレスリリース
LINKブロックチェーンの導入が進んできているようですね
EtherRockの開発者、AIが生成した合成人間アバター「Nftsprites」を販売
岩の次はAIを使った架空の人間の顔が販売され即完、億超え商品となっています
ArtBlocksとは何か:自動生成される不思議なNFTアートが話題に | ZENISM
NFT販売所として一躍有名になりつつあるArtBlocksに関する解説記事です
ランボルギーニ NFTリリースを発表🚗イタリア/ランボルギーニ美術館によるコレクション
車系でもNFTを販売する会社が増えてきましたね
はい、本日は以上になります。
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