Bitcoin2021の概況
#181 NFTドリブンのニュースレター / BTCカンファレンスの話題 - Bspeak!
先日、オープニングにてエルサルバドル大統領が自国通貨をBTCにすると発表した「Bitcoin2021」のイベントの内容の日本語記事も増えてきました。久しぶりのリアル会場でのイベントということもありかなり盛り上がっていたのが記事からも感じることができます
2021年6月, エルサルバドルが自国通貨をBTCにすると発表
やはり、記事の内容を見ていても国家がBTCを法定通貨に採用する事件は歴史に残る大事件になりそうです。重要な点は、国家がBTCを法定通貨にする法案を採択した場合、BTCは「貨幣」としての地位を得るので、銀行では外国通貨と同等に扱われる。現在のFiat同様、「現金」会計処理を受ける可能性があります。これは本当にすごいことです。世界中がBTCを無視できなくなってきます
銀行がBTCを外貨として認めるまでにはまだ既存勢力の抵抗があり先になるでしょうが、銀行が担保金として自然にBTCを保有するようになっていくでしょう。現在の通貨の信用は「国家」に紐づくものですが、BTCが通貨として認められれば信用の所在が「BTC」に移転していく可能性が出てきました
1960年ごろに金本位制が崩壊し、国家の信用力によって通貨を成り立たせた時からかなりの時間が立ち、インターネットが発展したことで最近はQR決済のような、1企業の信用を担保にしたデジタルマネーが発展してきた世の中において、BTC本位制へと変わっていくのかもしれないです。1企業の信用力とBTCの信用力は比べるまでもなく、BTCの方が高いですからね。
PayPayなどのデジタルマネーは今いくら発行されていて、会社の口座にいくらお金があって会社が絶対に潰れないのかと言われた時に即答できないので、その点があきらかにBTCに劣ります。将来的にBTCを供託金として発行金額の50%はかならず保有し残高を公開しなければならない。そんな世の中になるかもですね。
【金本位制】⇒【信用経済】⇒【信用の分割】⇒【BTC本位制】の世の中に時代がシフトしていく未来が見えました。今のうちにBTCを集めておきましょう。BTCの枚数がその人の信用の担保に使われる未来もそんなに遠くなさそうです
スピーチの全文訳も出てきたのでこちら参考までにご参照ください
【全文】BTCの法定通貨検討、エルサルバドル大統領のスピーチを日本語で読む
Twitter社の発表
Twitter CEOのジャックは、「ビットコインをインターネットのためのネイティブな通貨にする」というコミットメントを改めて表明し、「実現するためにできることはすべてやる」、「私が生きている間に、これほど重要な仕事はないと思う」と意気込みを伝えています。
トークイベント中に、参加者に「Twitterで言論弾圧をしているお前が言うのか?」とヤジが飛んでいましたが意気込みと熱量がものすごく高いことが伝わります
Twitter社は新しいソーシャルメディアプロジェクト「Bluesky」の開発を行っており、Bitcoinの特性を取り入れることを発表しており、現在のTwitterとは異なる以下のような特性を持った検閲されないSNSを作ると発表しています
immutability(改ざん耐性)
censorship resistance(検閲耐性)
composability(組み合わせ)
built-in payment(支払い)
user owened(ユーザ所有・ガバナンス)
■その他のニュース
マイクロストラテジー、BTC買い増す計画 4億ドル(437億円)の資金調達を実施へ
世界で最初にBTCを購入した法人MicrostrategyがまたBTCを買いますと言っています。当然といえば当然ですね。彼らの現時点での保有総数は92,079BTC。総額の平均取得単価は約24,400ドル(267万円)らしく、暴落した現時点でも投資金額の2倍の利益が出ています
一定の条件下で株式に転換できる権利が付与された転換社債を使って資金調達を行いそのお金でBTCを買う計画とのことです。また、同時に保有している92,079BTCのBTCを管理する新たな事業体「MacroStrategy LLC」、および転換社債に特化した事業体「MicroStrategy Services Corporation」の立ち上げも発表し、保管と管理をそれぞれに行うためとのことでした
日本法人はネクソンがBTCを購入したのがニュースになっていましたが、企業がBTCを買い集める動きはエルサルバドルの1件でより強くなっていくと思われます
doublejump.tokyo、複数人での秘密鍵管理を可能とするビジネス向けNFT管理Walletが可能なSaaS「N Suite」を提供開始
doublejump社からすごいものがリリースされました。NFTや暗号資産を扱う事業者の悩みのタネは秘密鍵管理の難しさに集約される場合が多いのでそれを解決してくれるプロダクトになりそうです。相当問い合わせが来ていると思います
NFTがバズワード化したことで、法人が暗号資産を取り扱おうと検討していることも多くなってきましたが、暗号資産は基本P2Pで取引されるので法人が暗号資産を取り扱うと行っても送受信を行うのは中の現場担当者になります。
ということは、現場担当者が会社の口座のお金を自由に出し入れ可能な状態と等しい状況になります。現場からすると、会社のお金を直接触りたくないですし、担当者がトンズラしてしまえば会社資金が盗難してしまうリスクがあります
そうなってしまっては困るので、法人の場合は秘密鍵を分割してマルチシグとして管理することが多いです。マルチシグは2of3や3of5のように奇数になるように分割され、過半数の署名で資産の移転が可能になっています。これを事業責任者と現場責任者で持つことが一般的になりつつあります。
このようなサービスをSaaS的に提供してもらえることはdApps開発の敷居を下げることに繋がるので非常にありがたいです。ありがたいのですが、鍵を管理できるリテラシーの高い人間が社内に1人しかいない場合は結局使えないので、人員の貸し出しもセットでお願いしたい所です。笑
GANとNFTの記事。SuperRareの1作品目はGANで作られた
GANってご存知でしょうか?下図のようなそれっぽい画像を生成するAIのことなのですが、NFT PFの1つめの投稿作品はGANで生成されたNFTだったようです。おもしろいなぁと思います。
GANとNFTといえば、「Crypko」というものが過去日本にありました。これはGANで生成した美少女をNFT化して販売するサービスです。これのユニークなところは価格決定の仕組みで、通常NFTの価格はNFT発行者が最初に値付けするのが現在の主流です。
Crypkoの場合は、お金を入れたらGANで生成されたNFTを受け取れる仕組みになっていました。彼らの思想としては、NFTアートの価値を発行者が決めるのはおかしい。アートの価値はそれを見るものによってのみ決定されるべきだ。というものがあり、あくまで見る人が可愛いと思えば価値が尽くし、AIなのでたまに失敗するのですが失敗したものは価値が低くなるように見た人が決めろ、というロジックで販売していた点が非常に哲学的でおもしろいと思った点でした。
バイナンスNFT、「せきぐちあいみ」含む世界各国アーティストのNFT作品提供へ
世界1位の取引所がNFT市場に参入してきました。日本でVRアートを販売し一躍有名になったせきぐちあいみ氏も参加しているようです
Binanceは100人のNFTクリエイターをサポートしており、ローンチ後速やかに彼らを世界の最前線に送り出すと宣言しています
日本初 ステーブルコイン決済の賃貸借契約を締結 | 株式会社Zofukuのプレスリリース
暗号通貨決済としておもしろい事例が出てきました。家賃を暗号通貨で支払うことができます。これはいいですね!将来的に、不動産に自分の暗号通貨をStakingして利息で家賃を支払うといった活用方法が登場しそうです
今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないのでネタ枠も作りました。
Guko氏が面白いまとめをしてくれていたので紹介します。Crypto界隈では、Twitterアイコンの目を光らせる演出が一時期流行っていた時期があり、まだそれをやっている界隈の有名人をまとめてくれています
界隈の有力者でもあるので、Twitterフォローリストの参考にどうぞ
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