社内向けに始めたメルマガでしたがここ数日ですっかり社内外の割合が逆転しまいました、どうも@nobu_meiです。今日のメイントピックスはこのメルマガ始まって以来の大ニュースです
美ら海水族館のジンベイザメがしんでしまった。。。
沖縄美ら海水族館のジンベエザメ死ぬ メスとして国内最長飼育 | NHKニュース
沖縄美ら海水族館で、メスとしては国内で最も長く13年余り飼育されていたジンベエザメが死んでしまったニュースです。高いAPYにしか興味がないCrypto民もさすがに心痛みますよね。わかります
ジンベエザメは水族館の人気者、動物園で言うとパンダみたいな存在です。水族館にいればそれが目玉になりますし、しんでしまったニュースを聞けば人並みに「残念だなぁ」ぐらいには思ってもらえるかもしれません。
ですが、このニュースに触れた時に思った筆者の感覚は「飼いたい魚がしんだ。。。」って感じです。「ジンベイザメを飼いたい!」とか言ってしまうと「どんだけでかい水槽がいるねーん!」「いくら掛かると思ってんねん」と言われますね
でもね、これをブロックチェーン技術を掛け合わせるとできると思うんですよ、**環境と水族館と飼い主のトリプルWinな関係を!**今日はいつものメインコンテンツとは趣向を変えて、趣味全開の夢を大マジメに実現する方法を考えてみる企画です。
付き合いきれないよ!という方は**「今日のニュース」**のところまで飛びましょう
本件を考える上での私的な背景
まず、私の趣味はブロックチェーンとアクアリウムです。ブロックチェーンに関しての関心度はこのメルマガを見ていただければ分かる思いますが、結構好きで続けていたのがアクアリウムになります。
社会人になってから始めたので歴としては5-6年ほどになり、海水で生き物メインでニモやタツノオトシゴを飼っています。Twitterのアイコン画像はタツノオトシゴの中澤くんです。新卒で入社した時の部長の名前をつけました。
生き物を飼っているとはいえ、性格がめんどくさがりというのもあり、割りと効率厨です。好きあらば楽をしたくなる性分ですのでラズパイなどを使って水槽の温度検知や自動餌やり機などを電子工作したりしていました。
常々、自分の趣味をかけ合わせて面白いことができないかと考えていた矢先、同じようなことを取り組まれていた以下の事例をTwitterで見つけます。
【NEMO FEED】ビットコインや仮想通貨でカクレクマノミ達にLIVEでエサをあげよう! | ずいずいBASE
これはどういうものかと言うと、自分の家の水槽を映像配信し、BTCのライトニングネットワークで投げ銭を受け取ったら自動給餌器が回転する仕組みになっています。詳細や技術的な実装方法は上記リンクを参照いただきたいのですが、これこそがアクアリウムとブロックチェーン技術をかけ合わせてできたビジネスの片鱗だなと思いました
そして、この**「水槽に好きな魚を指定する権利をNFTで売ってくれないかな」**と思いました
アクアリウムやってる人間は基本的に飼いたい魚を飼ってます。でも、仮にもっと水槽が大きかったら、場所がもっと広ければ、といろんな理由で水槽に物理的な制限がかかります。筆者も買えるならタツノオトシゴの上位種リーフィーシードラゴンとか飼ってみたいわけです
でも現実問題難しいわけですよ、そういう意味ででかい水槽と無限の予算があれば飼ってみたい魚No.1としてジンベイザメは一番飼いたい魚の一匹なんですね
この仕組と水槽の権利者を示すNFTを組み合わせると以下のようなことができます
アクアリウムとブロックチェーンをかけ合わせ
今までの内容をアクアリウムに応用して、水槽の所有権をNFT化して販売したモデルを考えてみると、以下のようなことができます。
水槽の所有権をNFTとして販売する
購入希望者がNFTを購入して代金を支払う
代金が支払われたら所有権の証明書としてNFTを購入者に付与する
購入者が希望する魚種やサンゴを水槽に入れて遠隔でも鑑賞可能な環境を整える
以後、NFTを持つ保有者が毎月維持費を支払う(ERCでそういう規格があった)
先に示した事例のように飼っている魚に餌を上げられるように閲覧者が100円を支払うと餌が出てくる仕様にしても課金ポイントを作れると思います。
従来の水族館のビジネスモデルは来場者×チケット代金が売上になっていましたが、この仕組みによって水槽一つ一つの権利を販売することができれば水槽を管理するサブスクリプションビジネスに変わります。多くの来場者に来てもらわなくても水槽を維持・管理することができ、それに伴う地方の雇用も守ることができると考えています。
先日このようなニュースがありました。施設の老朽化と導入人口の減少により施設を維持できなくなり地方の水族館が閉館になる事例です。今後、このようなニュースが増えてくると思います。
「マンボウの泳ぐ水族館」3月末で閉館 惜しむファン、続々と | 毎日新聞
日本は世界でも有数の水族館数を誇る国です。日本中に水槽があり、地方の水槽の維持管理が難しくなってきている現状があります。それをNFTやインセンティブ設計を導入することで維持・管理が可能な体制にシフトさせることができるものと考えています。
NFTの発行自体は比較的簡単に発行することができるので、発行したNFTに水槽の所有権を紐付けてよいかは水槽の管理者が許可してもらえればあとばオペレーションでカバーすることになります。実証実験をするにしてもそんなに高くないはずです
また、ブロックチェーンはお金の流れが明らかで透明性が高いことも特徴として挙げられます。この特徴を活かして、売上の5%ほどを海洋環境を守る活動をしている慈善団体に寄付してはいかがでしょうか。そして、寄付の証明としてのNFTを発行します。
水槽の権利を買うようなヘビーなユーザーは少なからず海が好きです。その海の環境を守るために貢献した証明を得られるという満足感に対して価値を感じてくれる可能性はあると思います。さらに、少額で餌を与えてくれる遊びでとりあえずやってみたユーザーにも課金した一部が海洋環境保全のために役立ったことを示すNFTを付与することで環境問題の啓発に繋がると考えています。
しかしですね、ぶっちゃけるとアクアリストって日本ではそんなに多くないです。多分、多くて3-40万人程度だと思います。
説明では、個人に限った話をしましたが、ニーズとしては法人企業のほうが高いと考えています。特に海洋資源を材料として扱う材料系、生物系、マス向けの消費財を扱うようなメーカです。
最近ではSDGs的な動きの必要性も求められていますし、昔からCSR活動などは行われてきましたが、どこかもわからない森への植樹、とりあえず学校建てる、NPOに寄付、とかそんなものばかりです。本当に役に立ってるんですかね?もっと直接的に雇用と海を守ることにお金使った証明をしましょうよ
このNFTで水槽の権利を売買する仕組みを実装し企業が一括で買い上げてくれるのであれば水族館の雇用と収益が安定し環境団体にも寄付できる仕組みが作れるのではと考えています。
とまぁ偉そうなことをつらつらと書いてしまいましたが、はっきり申し上げるとのぶめいは水族館がほしいんですよ。欲望を叶えるために実現可能性を大真面目に考えてみました。
海遊館の大水槽を指差して**「あれ、おれのジンベエザメ」**ってやれたらおもしろくないですか?
魚や水槽の権利をNFTで売買しコンテンツの流動性を高めることを一緒にやれると面白いと思います
メタバース空間に水槽の映像を投影したりする事で水槽の活用の幅を広げられて、水槽を所有することが数百円から始められてSaaSモデルになれば新しい個人市場のパイが開拓できるかもしれないよね
あと、海の環境問題ってなかなかやばみちゃんらしい。飼いたいと思ってる魚がいつまでもいるわけじゃないので環境は守っていきたいよな!
2050年の海は、魚よりもごみが多くなるってホント?いま私たちにできる2つのアクション
動物園verってのもいいよね
筆者は上野動物園の年間パス保有者です。パンダの双子が最近生まれましたね、最高にハッピーです。水族館のサブスクモデルは動物園にも応用できると思います。ミニカバとか飼ってみたいですね
ジャイアントパンダのシンシン、双子を出産 上野動物園 - BBCニュース
パンダが生まれると必ず始まるのがパンダの赤ちゃん名前決め投票です。これも「あのパンダの名前私が名付け親やねん(ドヤ)」とかするためにNFTで証明書にしてくれませんかね?
機能的には簡単じゃないですか、上野動物園の関係者様がいらっしゃいましたらぜひご検討いただきたいです
どうだろうか?感想や意見はコメントやメンションでもらえると嬉しいぞ!
今日のニュース
HashPort:NFT子会社HashpaletteによるIEOの開始日が7月1日に決定|株式会社HashPort
自称日本「初」のIEOの開始日が決定されました。販売手数料が8%だとか、Hashportが赤字だとか、今更IEOがニュースになるとかワロタ、など界隈ではいろいろと物議を醸していますね
個人的な見解としては、やってることになんの驚きも面白さも感じないけど、国内初IEOがポシャると日本の仮想通貨交換事業者がご飯を食べられなくなるので是が非でも上げに来るから上がっちゃう。と見ています
NFT
Flow blockchainは、Raribleとの公式パートナーシップを発表しました🎊Raribleは同時に、$14milion(約15億円)のシリーズAラウンドの資金調達
Binance NFTセールがスタートアンディ・ウォーホル氏などの作品を競売
ついにきたぜBinance!Genesis Saleが始まりました。アートにあまり興味がないので買いませんが、日本からはせきぐちあいみさんの作品なども出展されているようですね。売れ行きも見てると良さそうなので、最終的にどこまでいくのか注目しています
DAO
ここ好きです。
インターネットは情報の流通は自由にしましたが、資本のルールは過去のツールのままでいた
Web3.0で何が変わる? ブロックチェーン技術が実現させる新しいインターネット
web3.0を説明する記事は数多く出てきていますが、その中でも網羅的で具体的なプロダクトの紹介までしている良い記事でした。ご一読ください
VC界隈は詳しくないですが、今後名前を聞く機会も増えると思ったのでPickしました。Notionに名前を残しておくと検索ができ、点と点が線になる過程を短縮できるのでおすすめです
その他のニュース
EIP-1559がテストネットで実装され既にバーン総量を計測するサイト
私が見た時は以下のように書かれており、そんなburnされんの?とはなりました。
18ETHの報酬と3343のトランザクションを含む9つのブロックを観察することで、41.99ETHが燃やされたことが確認できる
BIとしておもしろいっていうのと、Gitcoin[GTC] Grantにも参加しているみたいです。GitcoinのようなOSS応援プロトコルができたことでWeb3.0が一気に加速している風を感じました
JPYC社は金融庁の認定資金決済事業者協会である一般社団法人日本資金決済業協会への加入が承認
いや、漢字多すぎ!一般社団法人日本資金決済業協会の中でもJPYCは異例中の異例でしょうから、協会自体に新しい知見を吹き込む風になっていくんでしょうね
一般社団法人日本資金決済業協会とは、「前払式支払手段の発行の業務又は資金移動業の適切な実施を確保し、並びにこれらの健全な発展及び利用者の利益の保護に資すること」を目的として設立された一般社団法人である。
これはおもしろいですねー。中国のただではしなない豪胆さが垣間見えます。電気の生産方法にまで記述してある点めちゃくちゃポイント高いです。中国に偏っているマイニング機器が世界的に分散していくことはBTCにとってはポジティブニュースだと捉えています
今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないのでネタ枠も作りました。
ビッグサンダーマウンテンに腎臓結石を排出させる効果があるという研究 - ナゾロジー
このニュースはぜひ覚えておきたいニュースなのですが、コロナで絶叫系アトラクションが軒並み禁止になるなか腹痛を抱える患者たちは救われるのでしょうか?映画化できそうですね
面白かったです∈(・ω・)∋
投げ銭すると水槽の様子が数分間見られる、とか
水槽の期間限定命名権、とか
中の草選挙、とかもうそうしました。
大量生産できない系の農産物畑NFTとかも面白そうかなと思いました。