#83 Substack
昨日広告枠を売ったので今日から広告枠がつきました。どうも、@nobu_meiです。
This newsletter is now being translated into English on the same day. I'm really grateful for the instant translation! Yesterday's article: Can there be a future of trading ad space as NFTs on smart contracts?
通貨スワップの記念日に通貨スワップの歴史を学ぼう
昨日は通貨スワップの40周年記念だったようです。全然知りませんでした。非常に勉強になったので今日はこちらを訳しながら紹介させていただきます。
通貨スワップの基本的な仕組み
世界銀行が提供する通貨スワッププログラムは、長期先渡市場の基盤を作り、資本市場の非効率性を利用した高度な金融手法を確立しています。スワップの急成長により、国際ビジネスや投資における標準的なリスク管理手法が確立されています。このリスク管理手法により、変動の激しい市場での国境を越えた資本取引の信頼性が確保され、金融業界は為替レートの安定と信用力の向上を実現しました。
下図はスワップの仕組みを解説する図です。図は一見複雑に見えますが、ステップを1つずつ分解して考えると理解できます。通貨スワップを行う際には、
債券を発行し、米国資本市場で米ドルを借り入れる(左下)
為替市場で米ドルを他の通貨(スイスフラン)に売却するか、他の通貨に交換する
長期の先渡為替予約を締結した
スワップ相手から米ドルを受け取り、債券保有者にクーポンと元本の返済を行う
この通貨スワップの実現により、世銀の平均借入コストは10%から8.9%に低下させ、資金の流動性を高めた結果、貿易金融のリスクを低減し、より効果的な資産・負債管理(ALM)の機会を提供することができるようになったそうです
The currency swaps lowered the Bank’s average cost of borrowing from 10% to 8.9% — David Bock
以下、ほぼ訳文になります
世界で最初のスワップ
1981年当時、政府の反インフレ金融政策の影響で、米ドルの借入金利は14~16%と非常に高い水準にあった。一方、スイスフラン(CHF)の借入金利は6~8%程度であり、借入通貨としては最適な選択であった。 スイスの資本市場では、銀行はCHFやその他の非ドル通貨を、銀行の限度額に近づいて借りられており、世界銀行は長年にわたり主要なスイスフラン債券を発行してきたため、市場は飽和し「希少価値」は高く、借り入れにはより高い金額を支払わなければなりませんでした。反面、一部の米国企業はより低い金利で借りることができた現状があります。
米国の資本市場では、世界銀行が米国の国内市場やユーロドル市場を引きつけ続け、IBMなどの米国企業よりも低い金利で米ドルを借りることができました。しかし、世界銀行が米ドルではるかに高いレートで借り入れることは望ましくありません。
1976年から1981年までの米ドル/スイスフランの為替レートの推移
IBMの為替レートの状況
IBMは1970年代半ばに2億スイスフランを借り入れました。当時は米ドルが強く、米ドル/スイスフランの為替レートは2.5前後でしたので、米ドルでの負債額は8,000万ドルでした。1977年から1978年にかけて、レートは40%も急落して1.5になり、負債額は予想外に1億3,300万米ドルになった。
アメリカの利上げに伴い、1981年には米ドルが再び強くなった。8月11日、IBMは米ドル/スイスフランのレートが2.2という魅力的な為替リスクヘッジの絶好の機会を見つけた。IBMと世界銀行は、1986年に満期を迎えるまで、スイスフラン債の利息と元本の支払日を同じにする最初の通貨スワップを締結した。米ドル高のおかげで、2億スイスフランの負債は9,000万米ドルに縮小され、IBMは米ドルで16%の金利を支払うことに満足した。
ソロモン ブラザーズが生み出したWin-Winの状況
スワップのアレンジャーであるソロモン・ブラザーズは、「債券の希少価値」という資本市場の非効率性を発見し、お互いに魅力的な負債を交換することでビジネスチャンスに変えた。世界銀行にとっては、資本市場を利用せずに、1%もの借入コストを削減し、希望する通貨へのアクセスを容易にすることができる、驚くべき創造的なソリューションでした。
スワップ取引の第1号は、国際取引や海外投資の長期ヘッジ手法を開拓し、金融の新時代を切り開きました。1981年に通貨スワップが始まって以来、長期先渡市場の発展が急速に進みましたが、その背景には、金利や為替の変動、グローバルな資本市場の発展などがありました。
企業は必然的により良い投資機会を求め、海外の資産・負債をヘッジするようになった歴史があります
The ability to hedge cross-border capital transactions contributes to the economic efficiency of international investment — David Bock
先渡市場の発展により、機関投資家は価格の変動リスクを抑え、リスクをコントロールできすようになりました。外貨建ての負債や投資に対するヘッジ機会の存在は、通貨のミスマッチ・リスクを低減させるため、スワップは国内企業の国際競争力を高め、国内資本市場における信用の質を向上させると考えられています。
この記事を書かれたSecured Financeは、機関投資家が参入可能な暗号通貨やデジタル資産の長期的な先渡市場を開発し、金融のイノベーションを実現することを目指す会社です。ガチガチの金融のプロ集団が作るCrypto先渡市場の開発に期待してしまいます
今日の広告枠
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『Axie Infinityの概要と動向の調査レポート』を無料公開 | CRYPTO TIMES
他にもたくさんのレポートを公開されているのでこちらを参照してみてください(参照リンクはこちら)
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月1ぐらいで質問会を開きます
そのうちNFTを発行するので、参加者にAirdropするよ
のぶめいが気になったけど、メルマガに書ききれないCrypto関連のNews Feedを流します
執筆中の本の途中経過を公開します⇒[Daily Topics]のぶめいは本を書く
今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないので息抜きにネタ枠を用意しています。
真ん中のiが1つ減ったmiinさんがサルのコレクタブルNFTのオフ会写真をまとめていたので紹介します。NFTを持つ者同士がこうしてオフ会しているのはいいですね。NFTやDeFiを触っている人はまだまだ少ないので、こうしてリアルで集まって話すのは半端なく楽しいことが推察されます。
日本でも過去にdoublejump社のMyCryptoHerosでもこのようなオフ会が開かれていたことがあり、ゲームをやっている者同士話が合い、最高に楽しかったのを思い出します
みんな笑顔が最高なのでネタ枠です。
関連トピック
DeFi
[Daily Topics]2021年Q1, DeFiレポート
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[Daily Topics]オラクルサービスを提供するChainlinkの話 ←Oracle問題
今週のニュース
dApps / NFT
New Dapps Report: NFT Collectibles – August Edition
DAPPRADARが7月にローンチされた新しいNFTブランドを紹介する記事を出していました。かなりボリュームがある内容になっています。
Axie Infinity, 2億ドル/月(約219億円)の収益を超える
成長速度がハンパないですね。Daily Mission報酬の変更などがありましたが、7月の売上を半月で抜いてしまい勢いは衰えていないようです。
Play-to-Earnとナウルの栄枯盛衰 | 考えるハリネズミ| BBB
そのAxieの行末を予想する記事がBBBさんから出てました。端的に結論を説明すると、PlaytoEarnが行き過ぎるとゲームで生計を立てようとする人間が増えるので、食料品や工業品を生産する仕事につく人が減ってしまい国内産業が空洞化するという話です。ゲームで生活費は稼げても、食べるものがなければ意味がありませんからね。そのうち、国がPlaytoEarnを規制するミライが少しだけ見えました
とてもおもしろいので一読をおすすめします。
マイクリに放置型コンテンツ「マイニング」が実装されました。ゲームを遊ぶ時間がない人にとっては良いコンテンツだと思います。早速やってみました
写真家 山岸 伸が自身の写真をNFTとして販売する写真NFTストアをリリース
写真家の方もNFT発行する時代になってきました
DeFi
Poly Network続報, 仮想通貨660億円流出 ハッカーが返還「遊びでやった」: 日本経済新聞
Poly Networkの件が日経にも出ていました。こういった事件だけが載るのはギルティですね。その後、資金の3/4ぐらいは返ってきたようで、FATFの出口戦略が功を奏し奪った資金も移動させることが難しいと言われています
とにかく、日経が文中でPoly Networkのことを「ポリ」と何度も書いていて笑いました
[Daily Topics]クロスチェーンPFのPoly Network, DeFi史上最大670億円のハッキング被害に、レスバトルの末無事奪還
Liquidity Mining Rewards v2. Concept by Andre Cronje | Aug, 2021 | Medium
yearn.financeを作ったAndreがLiquidity Miningに関する提案をしていました。詳細までは追っていませんが、議論の趨勢は見ていきたいと思います
Cosmos Japan #4 -繋がり始めたCosmos Network- (2021/08/28 20:00〜)
コスモスのイベントがあるみたいだよー
その他
貢献度報酬のリモートプロジェクト管理ツール「hideaki.」の事前登録開始 | imoyearn | warashibe.🍣
はい、本日は以上になります。
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