激動の2022年をThe Block Cryptoレポートを見ながら振り返ろう
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クリスマスですね。今日のメルマガにNFTクリスマスカードを付けておいたのでよければもらってください。
前回記事：
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本日のメイントピック
Crypto業界のリサーチ業者 The Blockから2022年の振り返りレポートが出ていました。もう1年の振り返りレポートがでるなんて驚きです。
量は膨大ですが、気になったところをピックアップしていきます。
ちなみに、The BlockはCrypto関連のメディア兼リサーチ企業でHPのメニューから見れる、業界データが綺麗でよく参照しています
2022年の振り返り
今年は後半が怒涛の勢いで事件が起こっていきましたね。出来事一覧です
2022年初、2兆ドル近くあり、21年には3兆ドルに届くかと思われた暗号資産の時価総額は 1 兆ドルを下回りました。1/3です。つまり、私の資産も1/3です。今年はどの通貨に投資してもマイナスになっている相場であったようです。
また、暗号資産のスポットでの月間取引量は、11月に過去9年間で最低の 6,730 億ドル。市場はBinanceの最強状態が続き、FTXの件もあったので市場シェアを 60% から 75% に伸ばしています。
Binanceは強いですが、FTXからの献金で潤っていた米国議員がBinance1強状態を許すはずもないので何某かのスキを付いてくるはずであるとして、Binanceからも資金を引き上げる動きもあり、来年もどうなるかわかりません。
Binanceに日本進出(3年ぶり2回目)も発表されていますが、FTXの件があったばかりなので日本での営業は開始されるのかは疑問が残るところです。
最近はFTXの余波もあり交換所の解雇ニュースが続くものの、トータルで見た時のこの業界の雇用数は、2019 年の 18.2K から 351% 増加して 82.2K となりました。投資マナーがWeb3に流れ込んでいるので働く人は増えていますね。転職するにはいいかもしれません。
雇用の半分はトレーディング系、Binance には 7,300 人の従業員を抱えているとのことですが、トレーディング系の市場は従業員を解雇せざるを得ない状況になってきているので、ゲームやDeFiなどの新しい市場開拓にお金と人が集まっていることがわかります。
相場は冷え込みましたが、投資は活況です。VCからCrypto業界には潤沢な資金が流れ込んでいます。
投資資金が流れていく内訳で言うと、インフラ系やNFT、ゲーム銘柄などやはり2021年に盛り上がった領域にに多くのお金が流れているようです。
NFT領域
投資が流れ込んで活況なNFT領域を見ていきます。
今年、NFT/ゲーム業界は、今年最も多くの資金を集めました。2022 年にこの業界は 83 億ドルを調達し、前年比 51% の増加です。これらの投資の半分は、VR/メタバース、ブロックチェーン ベースのゲーム、ゲーム スタジオへの投資になります
Ethereum上でのNFTの取引は月間56億ドルに達しましたが、市場が落ち込む後半に行くにつれ尻すぼみとなっていきました。
日本ではEthereumの次点はPolygonという空気感が強いですが、数字で見ると、Solanaが強かったみたいです。一時的にSolanaのエコシステムはEthereumの優位性を削ぎ、取引量による市場シェアはピーク時で47.2%に達しています。
FTX事件後の数字が反映されていないので、来年どうなるかは注目しておくべきでしょう。
NFTマーケットプレイスはOpenseaが1強の市場でしたが、後半に出てきたBlurの勢いがすごいですね。
トークンをばら撒くことでユーザーを短期的に集めたLooksRareやX2Y2が登場しシェアを奪った時期もありますが、その中身はほとんどがウォッシュトレードであると言われています。
また、今年はロイヤリティに関する議論もありました。ロイヤルティゼロの取引量は、1 月の総取引量の 2.8% から 11 月末には 30% に跳ね上がったとのことです。
続いて、〇〇 to Earnを標榜するWeb3 ゲームですが、彼らはまだユーザーの維持とトークン価格の暴落に悩まされており、持続可能なビジネスモデルを構築できていません。
AxieやSTEPNも流行りましたが、それらのトークンを買っていれば軒並みマイナスとなっており投資という意味では大失敗です。真っ赤ですね。
ゲーム名がただけでなく、すべてのメタバースの土地価格は、今年現在 90% まで下がっているとのことです。
流入した資金で新しいモデルを構築できるのか、注目ですね。
L1開発競争
各ブロックチェーン上にどの程度の価値がLockされているかを示したグラフがこちらです。Terra事件があったタイミングで大きくTVLは落ちていますが、Ethereumが変わらず強いですね。
次点でBSCやTronがあり一定の需要があることが伺えるのですが、近頃Disneyやスターバックスが採用していたPolygonがグラフではどこにいるのか観測できませんね。Ethereumの次点がPolygonと言われることが多いように思っていたのですが、これは意外な結果です。
続いて、各ブロックチェーンのAddress数です。
これで気になったのが、NFTが爆発的に流行っていた21年を見てもEthereumのAddress数ですら増えていないんですよね。Cryptoオタクが新しいチェーンが出るたびに新しいAddressを発行しているだけで、新しい人が市場に参入してきていないのでは？と思ってしまいますね。
Solanaのaddress数がかなり多いですが、FTXの件もあるので今後Solanaは沈んで行きそうですね。
L1は今年無難にマージを迎えたEthereumが高いシェアを持っており、L2のトランザクション数も伸びてきておりL1に迫ってきているという話も聞くので、期待しています。
DeFi
DeFi の TVL は 1,660 億ドルから 420 億ドルに 74.6% 減少しました。バブっていた21年とは売って変わり、マトモに収益を稼ぎ続けているのがUniswapだけといった焼け野原状態になっています。
今年はTerraショックによりDeFiの不安定さが露呈した後、FTXが中央集権の権化のような事件を起こしたので再度DeFiの重要性に注目が集まるなど、市場の意見も右へ左へ忙しい年でした。
また、今年はクロスチェーンブリッジのハッキング事件も多く、各所でマルチチェーン化が進むきっかけとはなりましたが、それらの事件もTVLの減少に寄与しているものと思われます。
今後、DeFiに規則が入る可能性もあるため、復調するまでには時間を要するのではないでしょうか。この懸念がDeFiへの投資金額にも出ているように思います。
書いていないところでオススメは、P.128ぐらいから始まるDAPPフレームワークから始まるweb3業界解説です。ここを読むだけで、web3業界を俯瞰できると思いました。
最後に、The Blockのレポートを通して抱いた感想は、「グラフのタイトルのフォントちっちゃ過ぎでは？」ってとこですね。結構目を細くして読みました。つらかったです
いやー、いろんな事があった年でしたね。来年も楽しみです。
本日は以上ですが、今日がクリスマスなので、クリスマスカードをNFT化してプレゼント差し上げます。
また、こちらのリンクから自分の好きなメッセージを入れてNFTカードを作ることができます。NFT触ったこと無いよーって方でもNFTを受け取れるので試してみてくださいー。ではー
https://xmas2022.sushitop.io
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