本日はニュースが多かったのでトピックスの紹介のみになります。
20210518のTopics
DeFi利用者向けのDashboardを提供するZapperが16億円を調達しました。LP提供をしているユーザーは必須ツールとも言えるのではないでしょうか。まだZapperは独自のトークン発行をしていないので今回の調達はトークン発行も視野に入っているのでしょうか。給付金ムーブが捗りそうです
増田弁護士, 『NFTの法的論点』、本丸ともいうべき「実質的に取引されているものは何か」パートを公開
NFTの盛り上がりに連なり、弁護士先生方もNFT関連法案に関してのまとめを出してくれており非常にありがたいですね。常時更新してくれるらしく更新されないWebメディアよりは信頼できそうです
XCAD, Youtuberのトークンエコノミーが一気に進みそう
Youtuberと視聴者の間にトークンエコノミーを実装するプロジェクトXCADが世界2位のYoutuberと提携したニュースです。実際どうやってその仕組を実現するのかまでは追えていないのですが、音声透かしでしょうか?前々からYoutubeに音声透かし技術を組み込み視聴完了者に対してトークンを付与しそれを証憑としてユーザーのエンゲージメントを高める施策は相性が良いと思っていたので仕組みは時間がある時に調べてみたいと思います。
ブロックチェーン関連3団体合同でNFT分科会を開催 | ブロックチェーンコンテンツ協会のプレスリリース
ブロックチェーン業界は関連団体が多くややこしいことで不名誉に有名ですが、3団体が合同でNFT勉強会を開催するとのリリースがありました。界隈の流れを見ていると、NFTの流行りとClubhouseの流行りが被ったことにより個別団体参加者が直接会話する機会がClubhouse上で持たれ、それがきっかけとなり今回の流れになったように感じています。金融庁などと話す時に各団体が個別に行くよりも声をまとめたほうが通しやすいので良い傾向だと思います。
音喜多「NFT(非代替性トークン)は今後有用に活用される日本の武器になる」
国会の財政金融委員会にて、日本維新の会の音喜多議員がNFT(非代替性トークン)やFATF(金融活動作業部会)のガイダンス内容などについて質疑を行いました。具体的な話はなかったのですが、NFTは有用であるという認識は国も持っておりNFTが決済に使われない限りはイノベーションの芽を摘み取りたくはない、FATFとのやり取りも積極的に働きかけていくとのことでした
CoinbaseがDeFiに簡単に接続できる自前のウォレットを発表。
DeFiのの隆盛によりCEX系の保有資産額が減少しDeFiに流れていく傾向でしたが、CoinbaseからDeFiが触れるようになってきたようです。BinanceとBSCの関係のように、CEXはDeFiのゲートウェイとして機能していくトレンドが透けて見えますね。日本の取引所からDeFiを触れるようになる未来は今の所見えないので、この領域でも海外から日本は大きく遅れを取ってしまいそうな気配がしますね
PolkadotとKusamaのParachainオークションを解説する|Sota Watanabe / 渡辺創太|note
Polkadot系のオークションに関する仕組みをStakeの渡辺さんが解説してくれています。オークションも盛り上がってきているので日本語での解説記事が出てくるのは良いですね。盛り上がっているうちにこのメルマガでもPolkadotやKusamaについて取り上げたいと思います。
ソニー、仮想通貨の利用を想定したeスポーツ関連プラットフォームで特許申請
Sonyが仮想通貨の利用を想定したeスポーツのベッティングシステムに関連する特許を申請したとのことです。Sonyは直近でDiscordとも提携していたのでPlayStation Networkの不自由さが解消され、トークンエコノミーが実装されていくのかもしれません。
アフロ, FTXの創業物語がForbesのインタビュー con: The Untold Story Of Crypto Billionaire Sam Bankman-Fried
FTXを作ったプロトレーダーのアフロへのAMAインタビューが載っていました。界隈では結構ネタ的に扱われることも多いアフロですが、こうしたインタビュー記事が出るのは珍しいですね。FTXの歴史を知る上では結構重要な情報だと思います。
アプロってvegunなんですね、この記事で初めて知りました。記事の中でアフロは「自分が得られるお金を最大限に活用して、世界の純幸福の総量を増やしたい」「暗号の世界には、過去10年間に大金を手にした人たちがたくさんいます。彼らは、自分たちがそのお金を使ってどんな影響を与えられるか、世界規模で考える傾向がある、だからFTXの運用方針にコミュニティが参加できるようにしている」ということです。
ソフトバンクを筆頭に日本のVCからもCrypto企業への投資が増えていきそうな兆しを感じました。
今日のネタ枠
真面目な話ばかりでもつまらないのでネタ枠も作りました。
以前、遺伝的アルゴリズムでランダムに生成した2枚の絵を人に見せ、どちらがエッチかを判定させてよりエッチな絵に近づけていこうという企画がネタ的に行われていました(詳細:遺伝的アルゴリズムで最高にエッチな画像を作ろう! )
ネタとして面白いので、ここの仕組み自体を遺伝的アルゴリズムちゃんと呼称され、完成した絵をNFTにしたりと面白がられていたのですが、遺伝的アルゴリズムちゃんがbotに犯されてしまいました。本来は人間が目で見てエッチな絵を選んでいく方式だったのですが、遺伝的アルゴリズムちゃんを犯したbotは設定されたエッチな絵に近づくように機械的に寄せていくよう設定されていた模様です。
このbotがが稼働してから遺伝的アルゴリズムちゃんが描き出していた「おっぱいのようなもの」が徐々になくなり、設定画に近づいていく様がよく分かると思います。ネット上にいるエロ画伯がこの設定画の元画像も特定しており、本当によくやるなと思います。
遺伝的アルゴリズムちゃんを犯したbotの作者からコメントも出ており、「機械が人より優秀なのは否定できない事だけれど、その機械が誰か特定の1人や組織に制御されていない事をどうすれば保証できる? 」と。便利なブラックボックスに頼る事への警鐘をならしています。
ネタとして始まった企画ですが、盛大な技術の無駄遣い、高尚な思想の啓蒙にもなる、なんと素晴らしい企画なのでしょうか。ぜひ知っていただきたいです。