大学でトークンエコノミーの講義をしてきたので講義内容をまま公開する回
#192 Substack
先日、縁あって情報経営イノベーション専門職大学 で講義してきました。今日はその時の講義内容をメルマガとして配信します。講義や勉強会の依頼をnobumeiにお願いする場合はこんな感じの授業をすることになるよという参考にしてください。
ええやんと思ったら仕事ください。
本講義資料を制作する際の前提として、「NFTとは」や「Web3.0」とはを説明してくれた講師が自分の前に何人かいるらしくそのへんの知識はある方向けに書いています。
また、いくつかの事前資料を展開し読んでもらった上で参加してもらっており、資料内の図などはわかりやすさを重視しているため厳密性はあまり重視していません。
■ 本日の講義内容
講義:30分
グループワーク:30分
発表:35分(7グループ × 5分)
講評:15分
宣伝:5分
全部で2時間、時間が余ったら早めに終わります。頑張っていこー
自己紹介
■ 仕事
Wallet保有者は上、持ってない人は下を選択
この画面が出たらNFTを送っているので4-5分したらNFTが届くはずです。emptyになってる場合はリロードしてみてください。
あとは音でNFTを配るサービスを開発したりしています。
■ 趣味
仕事と並行してNFTやWeb3.0に関するメルマガを書いており、その甲斐あって本日ご招待いただきました。
メルマガリンク:
QR読み込みをする場合のQRコードはこちら ⇒
現在メルマガの内容をまとめた本を執筆中、6-7月頃にインプレス社より書籍として出版されますので本屋で見かけたら手にとってみてください。
たぶん、そこそこWeb3.0詳しい方です。
<aside> 💡 平たく言うと、大手企業のしがらみの中でいろいろやってたけど、えらい人にWeb3.0の説明するのがめんどくさすぎるので諦めて自分で会社作った人です。
</aside>
今日はよろしくおねがいします。
今日やること
<aside> 💡 トークンエコノミーってやつを作ってみよう!!
</aside>
Web3.0とかNFTとか暗号通貨とかいろいろな新しいコトバが出てきてよく分からない、頭パーンってなってる人も多いかもしれませんがいわゆる「〇〇 to Earn」は現実世界でもよくある事象です。
いま自分たちで検討しているビジネスアイディアにトークンを掛け合わせることでどのような経済圏が構築できそうか一緒に考えてみましょう。
GW前の前提知識をインプット
グループワークに入る前にトークンエコノミーを考える上で必要な内容を共有しておきます。座学しんどいと思いますが頑張って聞いてください!
Web3.0とは
事前資料のこの辺りで書いていた内容です。
【Web3.0とは】という文脈については、私以外にもたくさんの方がnoteやブログを書いているのでそちらに解説はおまかせするとして、
要点だけを抜粋しますと、
Web2.0により「競争」を促進した結果、便利なサービスを提供する大企業が生まれたが「国家」というデカイ壁にぶち当たっている
Web2.0がビジネスモデルに「広告」を採用したがゆえにインターネットはユーザーの可処分時間の奪い合いになってしまった。Web3.0は今のインターネットをもっと良いものにしようとするトレンドのこと。
最初、めっちゃ便利やんと思って使い始めたWebサービスが使わざるを得ないもの、時間を強制的に奪われる抜けにくいサービスに効率化されてきた。
SNSが発展し世の中便利になったと思うけど、幸福度は下がっている。**「隣の芝は青い」と言うけれど、企業が儲けるために運営しているSNSによって「隣の芝が見えすぎる」**のも問題
Web2.0の大企業の成長は限界を迎えており、国家よりも巨大企業の解体が始まっている
この壁を超えていくためには「分散」がキーワードになるため、ブロックチェーンを利用したWeb3.0の動向に注目が集まっている
中央集権者がおらず、データを独占せず、利益を独占せず、国家に邪魔をされない分散型のWeb3.0のテクノロジーが必要です。
Web3.0は管理者のいないインターネットを作ろうとするムーブメント
Web3.0を推し進める流れはボトムからはSDGsが、トップからは国家による巨大企業解体という形で推し進められる
国家は独占禁止法などの強化によりGAFAの権威を崩そうとしている
持続可能な社会正義を求める声によって会社の権威は小さくあれという圧力がある
Web3.0領域には大量の資金と人材が流れ込んでおり、今はインターネットが生まれた当時の状況に近いレベルのビッグウェーブが来ている
インターネットが発展してWeb2.0ができたことを考えるとブロックチェーンは同じレベル感の発明であり、当時のインターネットと比べると現在は1999年辺り。まだまだ伸びる。
これはまさに
乗るしかないこのビッグウェーブ状態になっている
<aside> 💡 【ここで言いたいこと】
ビジネス的には伸びてる領域に相乗りするのが◎。
</aside>
トークンについて
事前資料ではこの辺りです。
以下、抜粋
トークンには2種類ある
FTとNFT
トークンの特徴は
誰でも簡単に供給量の固定されたトークンを発行できる!
株式上場とかしなくても発行した瞬間から誰でも投資できる!
ゲームプレイヤーに株を配るのはコストが高くて無理だったけどトークンはできる!
トークンによるインセンティブ設計ができるようになった!
人は自分がもらったものが価値があるものだと思いたい習性があるので、トークンを配ればコンテンツを見に来てくれるかもしれない
トークンの供給量が限られていれば、その価値を上げるために保有者が宣伝に協力してくれるかもしれない
トークンを持ったユーザーはそのトークンを宣伝する内発的同期を持つ
<aside> 💡 【ここで言いたいこと】
今までコストが高くてできなかったことがトークンを直接送り合うことでコストを下げられるので、今までできなかったビジネスができるんじゃね?
Web2.0からWeb3.0に移行する世界的なムーブメントにおいてこの歪みを取れれば大きく儲けられる可能性があるんじゃないの?ってこと。
</aside>
NFTに関して
事前資料で言うとこの辺り。
めちゃくちゃ多くて長くてすまない。。。
要点抜粋すると、
NFT市場がめっちゃでかい市場になってきてる
メルカリの3ヶ月分の流通量がたった1月で賄われてしまうほどの規模感
価値の高いNFTは新しい文化を想像したプロジェクトである
NFTは投棄面が注目されがちであるが、Flexな部分にこそ価値がある
NFTはコミュニティを形成するためのマッチング機能として超優秀なツール
価値を感じなければマッチング対象ではない
人間はとても社会的な生き物です。人間はムダなものにお金を払うことで社会的地位を満たそうとする性質を持ちます。ここにNFTを置くとFlexなNFTとなる可能性がある。
例えば、アイドルオタクと呼ばれる熱狂的なファン達は、推しの缶バッジを自分のバッグや服にたくさんつけた自作の応援グッズを作っていることがあります。これは「好き」という気持ち以外に「金銭的に余裕がある」ことを周りに見せつけることで、他のファンとの**「差分」**を出そうとする行為です。
c. トークングラフを育てることが今後重要になるよ
体験価値に応じた柔軟なプライシング設定が可能
広告ベースのモデルでは、ファンの熱狂度に関係なく、ほぼ一律に収益が発生します。熱狂的なファンが体験する体験価値に応じて、価格の高い特別なアイテムを提供することで、収益を最大化できます。
NFTによるマネタイズはクリエイターの利益を最大化する
NFTはデジタルグッズなので、価格の階層に簡単に切り分けることができます。実際にNBA Top ShotのNFTは、10万円以上のものから数ドルのものまであります。
ここまでインプットした上で、検討中のビジネスモデルにトークンを実装できるかどうかを考えてたいと思う。
トークンエコノミーの事例
GameFiの金字塔、「Axie Infinity」
Axie Infinity(以下、Axie)をゲーム遊ぶことでお金を稼ぐことができるdAppsゲームです。
プレイヤーはNFT化されたキャラクターを集めてバトルやタスクを実行したり、繁殖させたりして、価値やレア度の異なるAxiesを増やして遊びながら稼ぐことができます。
この仕組はPlay to Earnなどと呼ばれ、GameとFinanceを掛け合わせた造語GameFiを生み出しました。今やAxieを開発したSky Mavisの評価額は約30億ドルに達しています。
Axie Infinity:
https://axieinfinity.com/
2021年の夏、NFTの盛り上がりに乗じてAxieも話題の波に乗り、7月には$200M、8月には$360Mの収益を上げ世界5位のゲーム会社の地位にまで上り詰めました。最近はその勢いも衰えてしまいましたが、2021年10月にはa16zなどの世界的に有名なVCらから170億円の資金調達を行いゲームの改善を行っている最中です。
Axie Infinityの収益 | ソース
スカイメイビスは世界5位、この規模の会社を数年で作ってしまうことができるのがトークンとWeb3.0領域のスピード感
Axie Infinityは世界第5位のゲーム会社
Axieのゲームの仕組み
マケプレでNFTを手に入れて
ゲームを遊ぶことでゲーム内通貨を獲得することができ
通貨を売却することで現金化することができる
Axieの仕組み
Axieのトークンエコノミーを考える時に重要なことは2種類のトークンを実装している点。
ゲーム内通貨のSLPとプロジェクトトークンのAXSが実装されている。
ゲーム内通貨SLP
ゲームを遊ぶことで手に入るゲーム内通貨
これを消費することで新しいNFTを手に入れたりすることができる
供給量は固定されておらずゲームを遊ぶユーザーが増えればインフレしていく
ゲーム内で使える用途を増やし続けなければ経済が回らない
ゲームしてたら最後の方お金めっちゃ余らん?カンスト勢が余ったお金を売り始めると価格が下がり始める負のループに入ってしまいます。
プロジェクトトークン
株式会社の株に相当するトークン
AXSを持っていることでAxieの今後の方針を決める投票に参加できる(株主)
AXSをStakingすることで追加でAXSがもらえる(配当)
Axie経済圏が今後成長することを期待する人はAXSに投資することになる
それらのトークンがこんな感じでぐるぐる回ることでトークンエコノミーが形成されている。
■ dApps経済圏
NFTをプレイヤーが購入する
ゲームを遊ぶ
ゲーム内通貨を稼ぐことができる
稼いだ資金を再投資する
■ FT経済圏
再投資先としてAXSがある
AXSを購入しStakingして報酬をGet
売り圧が下がるので価格があがる
AXSの価格が上がるとみんな嬉しい
そして、以下のサイクルで人が増える。
■Crypto系プロトコルの成長サイクル
【Pump】 :価格高騰がニュースになり市場への露出量が増える
【Interest】 :ニュースに触れ、興味を持ったユーザーがNFTについて調べ始める
【Notice】 :NFTの本質、他金融資産との比較を行いNFTの価値に気づく
【Fan】 :NFTを購入しファン化、コミュニティの拡大
このCryptoの正のサイクルを回すことで、いかにネットワーク効果を生み出すか。生み出した効果をコミュニティに定着させ増大させていくかが肝になります。
■ スカラー制度によるコミュニティ経済圏の構築
初期コストが高い
Axieはゲームを遊ぶことでお金を稼ぐことができるのですが、その仕組は初心者には難しく継続的に稼ぐにはある程度のリテラシーが必要です。また、Axieのゲームを始めるためには最初にキャラクターのNFTを数体購入する必要があり初期投資で当時10万円ほどが必要になりました。
一緒に遊ぶ仲間ができる
スカラー制度は自分のNFTを誰かに貸し出すことができる制度です。NFTを借りることができれば初期投資を少なく、貸主やスカラー同士で遊び方を教えて合うことでゲームを快適に遊ぶことができます。
トークンが国境を超える
また、ゲームで月数万円稼げるとはいえ、日本でそれなりの生活を送ろうと考えるのであれば、少し心もとない収入です。日本でAxieを遊ぶことで生計を建てようとする人は少ないでしょう。ですが、経済は世界中で繋がっています。Axieプレイヤーのいる国が月数万円の収入で十分な生活を送れる国であったとしたらどうでしょうか。これまでやっていた仕事を辞めてAxieを遊ぶ経済合理性がここに成立してしまいます。
そのような背景があり、Axieはアジア圏、特にフィリピンを中心に爆発的に広がりました。当時のAxieの1日あたりのアクティブユーザーは約50万人、その約60%がフィリピンにいると言われます。フィリピンの平均月収は5万円弱なので、仕事をするよりもゲームを遊ぶほうが稼げる状況となっていました。
さらに、2021年のコロナ不況がこのトレンドに拍車を掛けました。コロナ不況により仕事を失い、ロックダウンで外にも出られない人々が、Axieをプレイすることで生活資金を稼いでいたのです。Axieで稼いだ方々は「ゲームで生活している」「借金を返しました」「家族に薬を買えた」とAxieへの感謝を口にします。
つまり、このスカラー制度は**「お金は無いが時間がある人」に対し、「お金はあるが時間がない人」**をマッチングすることで爆発的にAxieが普及するきっかけとなりました。初期投資で大金を投下できる人は大抵忙しく、月数万円を稼ぐためにゲームを遊ぶ時間がありません。それに対し、通貨価値が低い国に住みコロナで仕事を失った時間のある人であれば、互いにニーズがマッチします。
Axieのスカラー制度がグローバルレベルで経済を繋げたことにより、Axieはただの「ゲーム」ではなく「仕事」になったのです。ゲームが可処分時間を使って遊ぶものから大きく変わりゲームチェンジしたことを示す事例。
これはグローバルであろうともP2Pで直接送金が可能なブロックチェーンの特徴を利用した全く新しいビジネスモデルの誕生を意味します。
■ NFTの扱いについて
NFT販売のビジネスとして難しい点は、NFTが発行数を制限する技術であるがゆえに、NFTを最初に販売した時点で売上のキャップが決まってしまう点にあります。ソーシャルゲームのガチャ課金システムはガチャが回るほどに売上が拡大していきますが、NFTは増やすことができないので売り切ってしまえばそれ以上に売上は伸びません。
また、NFTは売買の2次流通手数料が還元されるといいますが、発行枚数自体が少なければそれだけ2次流通する数自体が少ないので手数料収益が中々入ってこないため大きな収益源には成りえません。
FTとNFTだとFTの方が流動性が高く、手数料が取りやすくそちらでマネタイズする方式をAxieは取りました。
<aside> 💡 Axieからの学び
「稼げる!」が最初の入口になる。
スカラーという貸し借りの制度により間口を広げコミュニティを作っている
FTを2種類扱うデュアルトークンモデルを採用し、NFTで稼ぐのではなくFTで稼いでいる </aside>
STEPN
STEPNもかなり簡略化して書いているものの構造としては同じ。STEPNの仕組みや遊び方を教える日本語コミュニティがやたらと発展した結果、日本で爆発的に流行るきっかけとなった。
<aside> 💡 ちなみに、余談ですが、次回の講師で来る「岡部さん」は2018年頃ビットニャンターズというdAppsゲームの中で「アルクコイン」という通貨を発行して「Move to Earn」を実際にやってた人です。その時は時代が早すぎたけど岡部さんはこの領域のプロなので講義を楽しみにしておくと良いでしょう。とにかく、めっちゃロゴ似てない?
後記)nobumeiの次は岡部さんが講師にくるらしいので、自分は前座として岡部さんの宣伝を当日はふんだんに盛り込んでおりました。
</aside>
例えば、こんな感じで考えてみる
AxieやSTEPNが難しすぎるかもしれないのであくまで参考に、私も考えてみました。自分は趣味でアクアリウムをやっておりまして、いつかジンベイザメを飼ってみたいなと思ってます。
「こいつ頭おかしい」って思うかもしれませんが、水族館に行って**「あれ、おれのジンベエザメ」**ってやれたらおもしろくないですか?その体験は超Flexだと思います。
イメージ
NFTは分割することができる技術なので、ジンベイザメを買う権利を100等分して100人で1匹のジンベイザメを飼える可能性があります。
そう考えるとこんな妄想ができます。
■ NFT経済圏
水族館のジンベイザメNFTを買う
NFT保有者に水族館の入館料が分配
分配された入館料でエサ代を払う
余った資金を再投資する
■ FT経済圏
水族館運営会社がトークン発行してるとする
再投資先として水族館FTがある
FTを購入しコミュニティ投票に参加
水族館に入れる魚などを決める
結果、来場者が増えるとFT価値も向上
こんな感じです。
発表
発表形式は任せますが、いくつか「ルール」を設定します。
これは「〇〇 to Earn」です。と宣言してください。
ex) 僕たちは今回、Move to Earnを考えてみました!◎
技術的、とか、法的にどうやるかは一旦後回しでよいです。
それどうやんの?は一旦置いておこう。今回はトークンだとあんなことやこんなことできるなって妄想するのが目的です!
この紙使ってみて
お題が難しいので、考えやすいかなと思って書けるものを用意しました。頭でウンウン考えていてもこういうものはでないので、とにかく書いてみることが大事
「トークンエコノミー」と言うとなぜか難しく聞こえるけど、自分が売った商品を買ったお客さんが次にどういった行動をするか考えてみるとヒントになるかもしれない
やってほしい具体的な行動があるのであればそこにトークンを置いてインセンティブをもたせればサイクルが回り始めるかもしれない。サイクルはいくつ書き足してもok. まぁ書いてみよう。
難しいお題だったと思いますが、当日の学生ちゃん達は頭が柔らかくて、Study to EarnやBeat to Earnやらいろいろおもしろいものを作って発表してくれました。とても楽しい。
講評
長時間お疲れさまでした。
GameFiはポンジなのか?
「Axieは破綻するのではないか?」という意見を持つ人たちの間で、その根拠になっているのが**「ポンジ・スキーム(Ponzi scheme)」**です。
参考:https://note.com/kozo_tx/n/n21a3c2bf5bde
**ポンジ・スキーム(英: Ponzi scheme)**とは、詐欺のなかでも特に、「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。
Axieはゲームを始める際にキャラクターのNFTを約10万円ほどの暗号通貨(イーサリアム:ETH)で購入しなければならない仕組みです。
つまり、Axieをポンジスキームだと考える人たちは**「AxieキャラクターのNFTを売って最初に集めたお金を、ゲームで勝つともらえる暗号通貨(SLP)として配布しているだけなのではないか」**と考えているのです。
トークンに価値があるわけではなく、体験に価値がある
P2Eゲームの経済圏は、新規ユーザー/投資家が増え続ける(人口増加)限りにおいては、拡大と成長を続けることになります。しかし、裏を返せば、ひとたび新規ユーザー/投資家の増加に陰りが見えるとP2Eの経済は崩れるという課題をあわせ持っているのです。
P2Eゲームの経済圏にとって最も怖いのは、「離脱したユーザーがトークンを売却する→トークン価格が下がる→さらにユーザーが離脱する」という負の連鎖です。トークンの大量売却は、トークノ経済の破綻を招きます。
そうならないためには、「楽しい/大好き > お金を稼ぎたい」にどこかで変化する必要があります。
ソシャゲにガチャ課金している人は、ゲーム楽しんでるから課金してももったいないとか思わないですよね。あれです。
当初は「稼ぎたい」という外的動機(Extrinsic Motivation) で入ってきたユーザーが、いつのまにかファンへと変わり、”楽しい””好き”や”推したい”といった感情を抱くようになる。そこには**内的動機(Intrinsic Motivation)**が存在します。これをグラフのイメージにすると次のようになります。
emooteのnoteに載っていた図。これとてもわかりやすい。
実際、Axieのトークンはいまめちゃくちゃ下がってる。
なぜかというと、ゲームつまんねぇもん。スプラトゥーンの方が断然面白い。STEPNも歩いたり走ったりするのが本当は好きじゃない、お金目的の人が今入りすぎているから一旦価格は落ちると思っているが、「歩いて健康になっているし少しお金減ってもいいか」と考える人が一定数残るのでそこで価格の減少は止まるであろう。
また、STEPNの場合「歩く」という大多数の人間には苦ではないタスクを課している点でAxieほど急激に流通量が減るようなことにはならないのではないか。
講義終わりの宣伝
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このメルマガの内容を解説するラジオを始めました。テキストよりラジオのほうが情報に接しやすい方もいらっしゃるでしょう、ということでメルマガの内容をのぶがめいに説明する形でやっています。stand.fmってアプリでやってましたが、サービスがWeb2すぎるのでPodcastに変更しました。模索中です。
stand.fm:https://stand.fm/channels/616990bdafa93b18fc46b1cd
Podcast:https://anchor.fm/nobumei/episodes/2021NFT-e1c611j
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